【ゴルフトレーニングの科学的根拠No.64】左股関節と体幹の協調運動


『ダウンスイング初期において体幹の回旋よりも左股関節の回旋の方が速く、ダウンスイング全体においても左股関節と体幹の回旋速度の差が大きくなるとヘッドスピードが増大する。』
Choi et al.2016

《中村の解釈》
ゴルファーの多くはヘッドスピードを増大させたいと考えているかと思います。
ボールを遠くまで飛ばすため、シャフトしっかりしならせるため、スピン量をコントロールするため、ヘッドスピードを増大させたい理由には様々なものがあります。

ヘッドスピードの増大にはダウンスイングの見直しが必要不可欠となります。
ダウンスイングでは最初に左股関節が大きく内旋(内側へ回旋)するために、骨盤が飛球方向に回旋します。
ここで体幹(骨盤に対する胸郭)には捻転ストレスが生じます。
そのため、回旋初期は左股関節の内旋速度が速く、体幹の左回旋にはラグがあります。

今回の研究では、左股関節の回旋は体幹の回旋よりも速く、その差が大きい方がヘッドスピードが速くなるということでした。
X-factor(骨盤と胸郭の捻転差)と同じような話になりますが、単純に捻転差が大きいというだけではなく、股関節から先に回旋して体幹の回旋にはラグがあり、動きにグニョンというしなりが生まれることが重要だということがいえます。
実際には左胸が開いてしまわないように気をつけることが、体幹の回旋を我慢するポイントになります。
腰を切って胸を残すという意識です。

2016年3月6日のYahoo!ニュースでみたのですが、マーリンズの打撃コーチ(ボンズ氏)はイチロー選手のルーティンである素振りが体の開きを抑えるためだと、その意図を言い当てたということでした。
野球とゴルフの違いはあるものの、胸は開かない方が良さそうです。
速く振ろうとすると逆に胸が開いてしまうので要注意です。

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