【ゴルフトレーニングの科学的根拠No.40】ヘッドスピードの予測因子

エビデンス

『手関節の矢状面運動と体幹の水平面運動の最大速度がヘッドスピードの予測因子』

研究グループ

Sinclair et al.2014

ヘッドスピードは飛距離の三要素のひとつ

 飛距離の三要素といえばヘッドスピード、スピン量、打ち出し角度です。ヘッドスピードが飛距離と関係していること疑いようがありません。ただ普段より力を入れて振ればヘッドスピードが速くなるのかというとそうでもなかったりします。むしろ力まず軽く振った方がヘッドスピードが速い上にミート率も高く、遠くへ飛んだということがよく経験されます。自分もここぞとばかりに思いっきり振ると大抵良い結果にはなりません。

ヘッドスピードを速くするためには

 今回の研究では手関節の矢状面運動と体幹の水平面運動がヘッドスピードを増大させるのに必要な要素であるということです。手関節の矢状面運動とは手首を招く運動、つまりコックをリリースするということですね。体幹の水平面運動は骨盤に対して胸郭が回旋する運動です。骨盤と胸郭の捻転差はX-factorと言われ、以前よりヘッドスピードとの関連が報告されています。

コックのリリースを意識するのは危険

 コックのリリースを矢状面運動だけで説明するのは危険かと思います。実際には肩関節が回旋しているし、前腕だって回内外という運動をしているかと思います。クラブを操作せずにクラブの運動に合わせた手関節の運動が自然です。実際、手関節は招く運動(こっちおいでの運動)よりも剣道のように橈尺屈運動(バイバイのような使い方)が正しいかと思います。ここでは手首はヒンジのような役割があって、クラブとの連動と体幹の回旋でヘッドスピードを増大させるという解釈の方がよさそうです。

アーリーリリースがヘッドスピードを遅らせる

 ゴルフ初心者の多くに見られる現象としてはアーリーリリースがあります。ダウンスイングからインパクトにかけてヘッドが早期に垂れる現象をいいます。この現象がヘッドスピードを著しく減少させる要因と考えられます。アーリーリリースの修正には、クラブを剣道のようにグリップエンドから降ろすことと、X-factorを大きくして骨盤をしっかり回旋させてから胸を回すような意識が重要です。一度ゴルフスイングをスーパースローで撮影すると、修正が簡単になるかと思います。是非お試しください。

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