【ゴルフトレーニングの科学的根拠No.148】体幹屈曲位における回旋トルク

エビデンス

『体幹屈曲位での等尺性伸展回旋トルクは20°、40°、60°で異なり、20°回旋位では屈曲角度が深くなるにつれ大きくなる。』

研究グループ

Kumar et al.2006

ゴルフのアドレス

 ゴルフのアドレスはとても重要で、スクールなどでは一番最初に習うはずなのに、熟達して上級者になってもまだ気になるポイントのひとつです。体幹をどれくらい前傾させて構えた方が良いのかはその人の身長やクラブの長さ、ライ角によって異なるかと思います。ご存知の通り、ゴルフは明らかに身長の高い人が有利なスポーツです。それはボールから肩までの距離が長くなることと、前傾角度が深くなることにより、伸展回旋トルクが大きくなることが挙げられます。

前傾の深さと伸展回旋トルク

 今回の研究では、体幹屈曲位での伸展回旋トルク、つまり体幹を前傾した状態で回旋させながら起こす際の負荷を計測しています。まさにゴルフスイングでも同様の運動となります。当然のように体幹の前傾が深くなるほど、回旋角度が大きくなるほど負荷が強くなります。大きな負荷がかかるということは、腰痛のリスクが高くなるということと同様に、大きな力を発揮できるということになります。実際に、体幹の側屈と回旋の大きさはX-factorと呼ばれ、これが大きい程ヘッドスピードが速くなることが分かっています。

短く持って深い前傾角度とミート率UP

 まだ成長期の子どもであれば、少しでも身長を高くするためにはホルモンバランスを整えることが有効かと思いますが、すで大人になってしまった方は残念ながら諦めるしかありません。私ももう10㎝くらい身長が高ければどんなに良かったかと思います。それでも遠くに飛ばしたい方というのは、クラブを長く持ってしまいがちです。長く持ってしっかりミートできれば飛距離が伸びるかと思いますが、多くの場合はミート率が悪くなり、結果的に飛ばないということになります。そして思わぬ所に飛んでしまうというミスも出てしまいます。それなら一層のこと、短くもって体幹前傾をしっかり作り、ミート率を高くして、体幹の伸展回旋トルクで飛ばす方が良いかと思います。

体幹伸展回旋の主動作筋を鍛える

 体幹回旋の主動作筋は外腹斜筋と広背筋です。また体幹伸展の主動作筋は脊柱起立筋です。これらを鍛えることで体幹伸展回旋トルクを大きくすることができます。エクササイズは下記の2つがお勧めです。腰痛のリスクもあるため、負荷や回数を調整しながら行ってください。

下半身強化とバランス強化に有効なヒップリフト

体幹の捻転を作るオブリーク

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