エビデンス
『健常群、腰痛群ともアドレス時は体幹約10°右側屈位であるが、腰痛群は健常群に比べ屈曲が約10°大きい』
研究グループ
Lindsay et al.2002
アドレス時の体幹右側屈
アドレス時に体幹がやや右に傾くのは右手が左手よりも下にあるから当然ですね。両手を合掌させれば左右対称になります。ただし、極端に右に傾くのは問題です。ビハインド・ザ・ボールを意識しすぎて右肩が下がりすぎるとアッパースイングになりボールが飛びません。ダフったり大きく曲がったりすることもあるでしょう。
腰痛のあるゴルファーは前傾角度が大きい
今回の研究では腰痛のある方が健常者に比べて屈曲(体幹の前屈角度)が約10度大きいということでした。前屈角度が大きくなれば、当然、重力による背中の負担が大きくなることから考えられます。背中を支える脊柱起立筋が強く収縮し、腰が反りやすく、腰椎(腰の骨)や椎間関節(腰の骨の関節)にかかる負担が高まります。
正しいアドレスで腰痛を予防しましょう
アドレス時の前傾角度は後方から動画や写真を撮ってチェックしましょう。初めて撮影する人は意外にも体幹が起き上がっていたり、前傾したりしていることに驚くと思います。身長によって異なると思いますが、トッププロのアドレスをみると、つま先から頭1つ分出る程度です。