【ゴルフトレーニングの科学的根拠No.54】クランチファクターと腰痛


『体幹の回旋と側屈の複合運動であるクランチファクター腰痛群と非腰痛群で差がない。』
Cole et al.2014

《中村の解釈》

PGAツアープロのスイングをスーパースローで見てみると、インパクトの瞬間には背中が見えていて、骨盤と胸郭が捻じれるのと同時にボールの方に少し曲がっているのが分かります。
このようにゴルフスイング中にみられる体幹の回旋と側屈の複合運動をクランチファクターといい、これまでの研究では腰痛の原因になるとして取り上げられています。
一方で、この研究では腰痛のあるゴルファーと腰痛のないゴルファーのスイングを解析したところ、クランチファクターに有意な差がなかったとのことでした。

つまり腰痛とクランチファクターが必ずしも同時に存在するとは限らないということですね。
クランチファクターが大きいから腰痛になるとか、腰痛があるからどうせクランチファクターが大きいだろうと考えることができないということです。
もちろん、腰痛とクランチファクターが全く関係ないと言い切ることもできません。
たまたま今回の研究では腰痛がなかったけども、このままゴルフを続けているうちに痛みを生じる可能性もあります。

ゴルファーの腰痛をこのようにスイング中に起こる1つの因子で答えを出すのは困難です。
人によっては股関節の可動域が狭いかもしれないし、人によっては仙腸関節(骨盤にある関節)が緩くなっているかもしれません。
骨盤や腰椎にはたくさんの関節や靭帯があり、それぞれの組織が痛みを発生させる原因になる可能性があります。
また、骨の形状もストレスにより亀裂を生じる可能性をもっています。
ゴルフではなく、日常生活で痛めた可能性もあります。
なんせ、腰痛の生涯有病率(一生のうちに一度は罹患する割合)は約80%と言われています。
いずれにしてもどこが痛みを出しているのか、各関節や筋肉の機能はどうかという詳細を知る必要があるので、腰痛でお困りの方はMRIのある整形外科に受診することをお勧めします。

クランチファクターはエックスファクターと同様に飛距離を出すためには重要な要素といえます。
リリースを我慢することをタメと言うのならば、手首だけでなく体幹でタメを作るといったところでしょうか。
当然体幹の回旋と側屈の可動域が必要となり、無理にクランチファクターを大きくしている人は腰痛を生じる可能性が高いといえます。
日々のストレッチで柔軟な体幹を獲得しましょう。

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