【ゴルフトレーニングの科学的根拠No.63】クランチファクターとヘッドスピードと打ち出し角度


『より速いヘッドスピードとより低い打ち出し角度は下位体幹の側屈角度(クランチファクター)の減少と関係。』
Joyce et al.2016

《中村の解釈》
ゴルフスイングの難しいところは身体全身を使ってクラブを振る必要があるところです。
足底面から足関節、膝関節、股関節、骨盤、脊柱(背骨)、肩甲骨、肩関節、肘関節、手関節、ゴルフクラブという形で力が伝達されます。
このなかで、最も可動域を必要とする部分が股関節と脊柱、肩甲骨といえるでしょう。
股関節は内外旋(内側、外側に捻じる運動)、肩甲骨はプロトラクションとリトラクション(肩を前に出す運動と後ろに引く運動)で、運動方向が比較的分かりやすいと思います。
問題は脊柱、すなわち体幹の運動です。
なかでも胸椎12個、腰椎5個の骨をどう動かすのかがポイントとなります。

ここで、ゴルフ特有の用語としてクランチファクターとX-factorがあります。
クランチファクターというのは脊柱の側屈のことで、大きなクランチファクターはゴルファーの腰痛の要因とされています。
一方、X-factorは骨盤と胸郭の捻転差のことで、飛距離を大きく増大させることができるとされており、多くの方がX-factorを大きくしようと意識をしています。
ただし、X-factorを大きくしようとするとどうしてもクランチファクターも大きくなってしまう傾向があります。

今回の研究では、クランチファクターを小さく抑えることでヘッドスピードが速く、打ち出し角度が低くなるということでした。
クランチファクターが大きくなってしまうとレベルスイングで振ることが難しく、ややアッパースイングになります。
これはインサイドアウトを意識して練習している方に多くみられます。
クラブヘッドが下から入り、打ち出し角度が大きくなりすぎてしまいます。
また、アッパースイングでは右に荷重が残ってしまい、ヘッドスピードを上げることができません。
ボールは高く上がるけど飛ばないというのはこうしたクランチファクターが大きすぎるという問題が考えられます。

あくまでもX-factorの増大を目指すべきであり、クランチファクターはなるべく抑え、レベルスイングで理想的な入射角と打ち出し角度を意識する必要がありますね。
もちろん、クランチファクターが全くないというのもロボットのような硬いスイングになってしまいますので注意が必要です。
美しい捻転が作れるように体幹のパフォーマンスを高める必要があります。
体幹のストレッチとトレーニングを頑張りましょう。

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