解説
プッシュアップは上腕と体幹を同時に鍛える優れたエクササイズですが、より体幹を鍛えるためにはバランスボールを使うことをお勧めします。バランスボールを使うことで姿勢が不安定となり、バランスをとるために体幹深部の筋肉(コアマッスル)をはじめ、各関節のインナーマッスルを鍛えることができます。
ゴルフスイングではコアマッスルは欠かせません。コアマッスルは腹横筋、多裂筋、横隔膜、骨盤底筋群といった4つの筋肉の総称ですが、姿勢や呼吸、排泄などに深く関わっています。時々ゴルフスイング中に息を吐くべきか、止めるべきかと議論になりますが、コアマッスルがしっかり働いていればあまり関係ありません。息を吐こうが止めようが、コアマッスルが働いていれば姿勢は保持され、脊柱を柔軟に動かすことができます。一方で、コアマッスルが働きにくい状況にある場合、例えば腰痛がある場合では、腹筋群や背筋群が過剰に働いてしまい姿勢が崩れ、脊柱の動きを制限してしまいます。この腰痛とゴルフスイングの関係はとてもおもしろいので、ご興味があれば【コラム】腰痛がゴルフを上手くするを読んでみてください。
方法
バランスボールの上に足を乗せ、腕立て伏せの姿勢をとります。膝と股関節を曲げてきてバランスボールを胸に方に寄せてきます。膝と股関節を伸ばして元の姿勢に戻ったら腕立て伏せを1回やります。そして再びバランスボールを寄せて、離して、腕立て伏せを1回といった具合に20回繰り返します。動画ではつま先でやっていますが、負荷が強すぎるという方はすねの辺りを乗せると楽にできます。バランスを崩して倒れないように気をつけてくださいね。