解説
ゴルフに必要な筋肉のうち、大殿筋を簡単に効率よく鍛える方法としてヒップリフト(アイソメトリック)を紹介いたします。ゴルファーに限らず、お尻が垂れてきたり、O脚になってきたりすることが気になる方にもオススメです。
ゴルフスイングにおける大殿筋の役割としては、股関節の回旋運動や踏み込みの際に働き、いわゆる腰を切る動作に関わります。特にトレイル側(右利きゴルファーの右側)の大殿筋は若い方では強く働く傾向にあります(【ゴルフトレーニングの科学的根拠No.30】シニアと比較した若年ゴルファーの股関節トルク参照)。その他、骨盤の起き上がりを防ぐ筋肉としても重要です。重心が前方の移動し、伸びあがってしまう人は大殿筋を鍛えて、かつ踵重心を意識するとスイングがより美しくなること請け合いです。
お尻が垂れてみえるのは、まさに大殿筋のボリュームが小さく、弛んでいる証拠です。O脚にみえるのも股関節が内旋位となっており、膝を伸ばすことで太腿の間が開いてしまうからです。これだけでは本当のO脚(変形性膝関節症)ではありません。大殿筋の筋量を増やすことで張りのあるお尻を作り、かつ股関節の内旋位を解消して美しい脚のラインを作ることができます。
方法
立った姿勢で両脚を閉じて行います。両膝をしっかり伸ばすように力を入れます。また、右膝は時計回りに、左膝は反時計回りに捻じるように力を入れます。そうすると両膝の内側同士が近づき、お尻がキュッと締まるように力が入ります。この状態を3秒間保持します。力を抜いて元の姿勢に戻したら、これを10回繰り返します。