解説
プッシュアップのなかでもかなり負荷が強いララン（lalanne push up）を紹介します。腕立て伏せはどれも体幹を鍛えることができますが、このプッシュアップ（ララン）は特に体幹のコアや腹筋群、背筋群の筋肉に特化した方法と言えます。もちろん大胸筋や上腕三頭筋にも負荷がかかりますがメインは体幹です。支点である手とつま先の距離を最大限に遠ざけるため、梁の部分である体幹は崩れないように剛性を高めるしかありません。
ゴルフスイングでは体幹の運動がとても重要です。特にX-factor（骨盤と胸郭の捻転差）は飛距離に大きく影響します。また下半身の力をクラブまで伝えるためにも体幹の剛性を高める必要がありますし、軸がブレないように脊柱を支えるのにコアマッスル（腹横筋、多裂筋、横隔膜、骨盤底筋群）の筋力が欠かせません。プッシュアップ（ララン）は一度にこれらの筋肉を鍛えることができるため、ゴルフトレーニングにはうってつけと言えます。
方法
腕立て伏せの姿勢をとり、可能な限り肘を伸ばして、手をなるべく遠くにつきます。その状態から重心を少し下げたり上げたりします。肩甲骨と足関節を使うように意識すると上下動が比較的簡単にできます。20回上下動を繰り返します。床面が滑るとできないため、滑らない工夫が必要です。
