【ゴルフトレーニングの科学的根拠No.149】カウンタームーブメントジャンプの効果

エビデンス

『カウンタームーブメントジャンプ後にヘッドスピードが増大。』

研究グループ

Read et al.2013

スクワットジャンプとカウンタームーブメントジャンプ

 カウンタームーブメントジャンプはよくスクワットジャンプと比較されるので、まずは両者の違いを説明します。スクワットジャンプとは、その名の通り、しゃがみ込んだ状態からジャンプすることを言います。そして、カウンタームーブメントジャンプとは一度ジャンプして、着地した勢いを利用してジャンプすること言います。つまり、スクワットジャンプを2回以上繰り返せば、それはカウンタームーブメントジャンプとなります。

カウンタームーブメントジャンプはプライオメトリックトレーニング

 筋肉の収縮様式には、アイソトニックコントラクション(等張性収縮:関節を動かす収縮)とアイソメトリックコントラクション(等尺性収縮:関節を動かさない収縮)があります。さらにアイソトニックにはコンセントリックコントラクション(求心性収縮:関節を縮めながら収縮)とエキセントリックコントラクション(遠心性収縮:関節を伸ばしながら収縮)に分けることができます。カウンタームーブメントジャンプは、このコンセントリックとエキセントリックをミックスさせたプライオメトリックトレーニングです。つまりジャンプ着地ではエキセントリックで、ジャンプ動作はコンセントリックになります。

プライオメトリックトレーニングのメリット

 ではこの筋肉の収縮の違いにはどんな意味があるのでしょうか?運動学では基本的にコンセントリックよりもエキセントリックの方が強い力を発揮することができるとされています。つまりエキセントリックの方が筋肉を鍛えるのに効果的と言えます。ただし、筋肉を伸ばしながら収縮するため、怪我をしやすく、最終域まで伸ばさないことが重要となります。

 プライオメトリックトレーニングでは最終域まで伸ばさないうちにコンセントリックに切り替えます。また、筋肉は急激に伸ばされると縮むという反射を起こします。これを伸張反射といいます。走ったり跳んだりするときはいつもこの伸張反射を利用しており、より自然な運動と言えます。プライオメトリックトレーニングは伸張反射を利用した、自然な運動に近いトレーニングができるということになります。もちろん、ゴルフスイングも伸張反射を使った運動です。

カウンタームーブメントジャンプで飛距離を伸ばす

 今回の研究ではカウンタームーブメントジャンプ後にヘッドスピードが増大したということでした。実は伸張反射は奥歯を噛みしめたり、反射を繰り返し出すことで増強されます。これを利用して、大殿筋や大腿四頭筋、下腿三頭筋の反射が増強されてヘッドスピードを増大させたものと考えられます。以前紹介したPNFストレッチと同様の効果ですね。簡単にできますので、これもやってみる価値はありそうです。

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