【ゴルフトレーニングの科学的根拠No.104】コアマッスルとアドレス



エビデンス




『横隔膜・骨盤底筋・腹横筋の収縮によるIAPの増加は脊柱を伸展させる可能性。』




研究グループ




Hodges et al.2003




コアマッスル




 本サイトでも度々紹介しているコアマッスルですが、またの名をインナーユニットと言います。横隔膜、骨盤底筋群、腹横筋、多裂筋といった体幹のインナーマッスルの総称です。コアマッスルは体幹中心部にある筋群で、どのような動作をする際にも、体幹を安定させるためにコアマッスルが先に働きます。近年では骨盤の歪みを正したり、動作のパフォーマンスを改善させるという働きがあるために注目されています。




IAP(腹腔内圧)




 IAPというのは腹腔内圧(お腹の中の圧力)のことです。腹腔内には胃や腸などの臓器があります。この臓器の位置を適切に保持させるためにある程度一定のIAPがかかっている必要があります。コアマッスルにはこのIAPを適切に保つという働きもあるのです。また、IAPは「いきみ」のように息をこらえてお腹に力をいれることで非常に高くなります。この場合はコアマッスルだけでなく、表在にある腹直筋などのアルターマッスルも動員しています。




ドローイン




 今回の研究では息こらえによるIAPの増加ではなく、インナーユニットの収縮だけで増大させたIAPが脊柱を伸展させるということでした。簡単に言うと、息をこらえずにお腹をわざと凹ませた際に腰部が軽く反るということです。この運動のことを、ドローインと言いますが、腰部の反りすぎた人では逆に丸くなる方向に働きます。つまりニュートラルな姿勢ラインを作ってれる効果的なエクササイズと言えます。




アドレスでドローインを実践しよう




 アドレスの際に背中が丸くなりやすい人や、反りすぎてしまう人はこのドローインが上手くできていない可能性があります。しっくりくるニュートラルな脊柱のラインには必ずドローインが必要です。見た目が良くなるだけでなく、スムーズな体幹の回旋ができるようになり、腰部の負担が軽減されます。腰痛の予防のためにもお腹を凹ませることを意識しましょう。