エビデンス
『韓国の男子プロゴルファーの体幹回旋トルクは飛球方向が有意に高い。』
研究グループ
Bae et al.2012
韓国の英才教育
プロゴルファーともなると、相当な練習量だと思います。打球練習は特に時間をかけているでしょう。何かの番組で、日本の有名なゴルフスクールである坂田塾の一行が韓国の英才教育を見学するというのを見ました。韓国の選手は小さい頃から学校よりもゴルフスクールに通っていて、その時にも一日に千発以上は打っているという内容でした。
体幹回旋トルク
さて、今回の研究は韓国の男子プロゴルファーの体幹回旋トルクを調査しています。結果は飛球方向への体幹回旋トルク、つまり右利きゴルファーで言えば、体幹左回旋のトルクが強かったようです。ゴルフスイングは明らかに非対称の運動ですから、小さい頃から繰り返し行えば、当然片側の筋力が強いというような非対称な身体になるでしょう。もちろんドリルとして非利き側(右打ちのゴルファーが左打ち)でも打球練習をやっていると思いますが、数は圧倒的に利き側が多いと思います。
非対称な身体
非対称な身体の使い方はどこかに不調を来す原因になるかもしれません。これまでの記事にもありましたが、腰痛のリスクファクターとしても挙げられています。もちろん身体が歪んでいても全く痛みのない方もみえるので、歪み=痛みではありませんが、リスクはあります。なるべくケアをして、左右対称性を保つことが大切と言えます。
非利き側の素振り
特に非利き側の素振りはオススメです。ボールを打つと当たりにくいですが、素振りなら関係なく何度でも練習ができます。この非利き側の素振りはボディイメージを作るのにも重要です。利き側で美しいゴルフスイングができる方はボディイメージがしっかりできているので、非利き側の素振りも美しくできます。
逆に利き側のゴルフスイングに問題がある方は、非利き側の素振りが上手くできません。アドレス、トップ、ダウンスイング、フォロースルーの4点を切り取って、プロのスイングと比較すると良いかと思います。