【ゴルフトレーニングの科学的根拠No.112】骨盤の非対称性と腰痛の関係


『非対称性の人体構造と腰痛には関連があり、概して骨盤の影響が強い。』
Al-Eisa et al.2004

《中村の解釈》
ゴルフスイングは右利きの人であれば体幹を左に回旋し、左利きの人であれば右に回旋するという非対称性のスポーツです。
非対称性の動作を繰り返すことで、骨盤や脊柱のアライメント(位置関係)まで非対称になってしまう可能性があります。
特に、骨盤や脊柱周囲の靭帯が緩くなってしまっいる人は要注意です。
関節の弛緩性が強いとアウターマッスルが過剰に反応し、インナーマッスルが弱化する可能性があるため、骨盤の非対称性がより強くなります。
これはアウターマッスルが関節を動かす筋肉であるのに対し、インナーマッスルは関節を安定化させる役割を担っていることによります。

今回の研究では、骨盤の左右差が腰痛と関連しているとされています。
ゴルファーの腰痛にはこの骨盤の非対称が関係しているのかもしれません。
ただし、これには少し疑問が残ります。
生まれつき骨盤に左右差がある方に腰痛がないことや、誰にでもわずかな左右差が存在していることから、骨盤の非対称性が直接腰痛に関係していると一概に言うことはできないからです。
どちらかというと、左右差を作ってしまった関節弛緩性に問題があるかと思います。
例えば、先に述べたように、関節がグラグラになってしまうとアウターマッスルが過剰に反応してしまいます。
アウターマッスルは持久力のない筋肉で、筋肉自体が痛みを出す可能性があります。
また、関節周囲の靭帯などがゆっくり伸び(クリープ現象)傷ついて痛みを出している可能性もあります。

とにもかくにも腰痛を予防するために、体幹や股関節周囲のアウターマッスルはストレッチで柔軟に、インナーマッスルはスタビライズで安定性の向上を図ることが腰痛を予防するために重要です。
また、反対向きにスイングすることも重要です。
右向きでも左向きでも同じように振れるとゴルフのラウンドと身体のどちらにもメリットが大きいと考えられます。

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