【ゴルフトレーニングの科学的根拠No.37】左股関節の内旋制限と腰痛


腰痛のあるアマチュアゴルファーはリード側(右利きゴルファーの左)股関節の内旋可動域が腰痛のないアマチュアゴルファーより狭い。』
Murray et al.2009

《中村の解釈》
股関節内旋制限というのは、股関節を内側に捻じる運動(内旋)が動きにくいということです。
うつ伏せになり、両脚を閉じ、膝を90°に曲げ、足を外に開いたときの運動が内旋です。
通常であれば片方の脚で45°の可動域があるので、両脚が直角のV字になっていれば問題ありません。
ゴルファーに限らず、股関節の内旋可動域制限は腰痛患者さんの多くにみられます。

なぜ、股関節が硬いと腰痛になりやすいのでしょうか?
一般的に、ゴルフスイングには腰を切るという運動があります。
この腰を切るという運動こそ、左股関節の内旋運動なのです。
つまり、股関節の内旋に制限のある人は、骨盤に歪み(仙腸関節の弛緩性)を生じ、腰椎の椎間関節やその周囲の組織(腸腰靭帯や椎間板など)にもストレスを与えると考えられます。
さらに仙腸関節の弛緩性は、腰部のアウターマッスルである脊柱起立筋、大殿筋、腰方形筋、外腹斜筋などの緊張を高め、インナーマッスルである腹横筋、多裂筋、骨盤底筋群、横隔膜の緊張を低下させてしまいます。
これが習慣的になると、何でもない動作でぎっくり腰を繰り返してしまうという慢性腰痛症になってしまいます。

腰痛にならなかったとしてもゴルファーにとって股関節の内旋制限は致命的です。
トッププロのゴルフスイングをスーパースローでみると、インパクトの瞬間には骨盤がしっかりまわっています。
それでいて左のつま先と胸はまだ正面を向いています。
左の股関節がしっかり内旋しているわけですね。
内旋可動域が大きいと床面から来る反力を上手く体幹部に伝えることができ、スイングもとても美しくなります。
逆に制限があると、骨盤がまわらないので、いわゆる手打ちとなってしまいます。

股関節の内旋可動域は生まれつき制限のある方もみえますので、無理をしてはいけませんが、お尻の筋肉が硬くなって制限のある方は習慣的にストレッチをすることをオススメします。
RIPS!!の中村が監修するストレッチはこちら

練習場に行かなくても、家でできる練習やエクササイズはたくさんあります。
フィジカルを改善することで、飛躍的にゴルフが上手くなることもありますので、是非コツコツと習慣にしてください。

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