【ゴルフトレーニングの科学的根拠No.57】プロゴルファーの脳活動


プロゴルファーはアマチュアと比較して、左の小脳と後頭葉、側頭葉、頭頂葉、両側の前頭葉との連結性がより大きい。』
Kim et al.2015

《中村の解釈》

当たり前のことですが、ゴルフに限らず運動を上手く遂行するためには脳が上手く機能する必要あります。
脳は神経細胞の集合体ですが、神経が筋肉の緊張をコントロールして、関節を動かすことで運動が起こります。
単純に考えればこうなるのですが、実はそれだけではありません。
例えば、注意、運動の設計、協調性、タイミングの算出、情動、記憶なども脳の働きであり、運動と密接に関係してきます。
ゴルフスイングに関してもこれらの機能が十分に働かなくてはなりません。

小脳は運動の協調性を担っています。
小脳に障害があると、運動の強弱が難しくなり、バランスを取るのも困難になります。
例えば水を飲むためにコップを取ろうとしてもコップを倒してしまうでしょう。
ボールをクラブフェースでとらえるゴルフにとっては、この小脳の協調性が必要不可欠です。
また、小脳は運動学習の中枢となっています。
運動学習とは、いわゆる『身体で覚える』ということですね。
何度もゴルフスイングを繰り返した人は概ね同じ軌道でクラブを振ることができます。
もちろん、何度も同じミスをする人はこれが悪い方向に影響していると考えられます。

後頭葉は視覚情報の中枢を担っています。
目から得た情報は後頭葉に送られます。
最近、錯視によるトリックアートが流行っていますが、後頭葉は目からの情報に補正をかけています。
ゴルフ場でも様々な錯覚があるかと思いますが、知っていればそれほど怖くはありませんね。

側頭葉は聴覚、平衡覚の中枢です。
つまり音を聞いたり、バランスを取るのに重要な役割があります。
ゴルフではとくに地面に対して真っ直ぐ立つことが重要となってきますが、平衡覚が障害されると水平が分からなくなり、真っ直ぐ立っているのか、傾いているのかが分からなくなります。

頭頂葉は体性感覚の中枢です。
触っている物や圧を受けている感覚、関節の位置や運動方向の感覚などを司っています。
また、視覚情報などとも密接な関係を持っており、空間的な位置を決定するのに重要です。
経験豊富な方は目をつぶっていても概ねボールに当てることができます。

前頭葉はまさに運動の中枢です。
ここで運動が計画され、実際に筋肉の緊張をコントロールすることで関節を動かすことができます。
一旦ゴルフスイングの動作を計画したら、そのように身体を動かします。
ただし、入力した感覚情報により調整されます。
一度素振りをしてイメージを出すのは、計画した運動で成功するかどうかを脳が見極めるための重要な作業といえます。

近年はファンクショナルMRIというものを用いて、脳の働きが視覚化できるようになりました。
ゴルフスイングでも研究されているんですね。
今回の研究ではプロゴルファーの方がアマチュアよりも小脳との連結が優れているということです。
つまり成功体験が多く、色々な情報を使えており、調整がききやすいということだと思います。
こうすれば上手くいくということを身体で覚えているわけですね。

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