飛距離アップの鍵は左股関節!体幹との時間差を作る|理学療法士

「もっと飛ばしたい」
「ヘッドスピードがどうしても上がらない」……。
そんな悩みを抱えて、日々練習場に通っていませんか?

実は、やみくもにクラブを速く振ろうとするだけでは、ヘッドスピードは上がりません。むしろ、身体の構造を無視したスイングは怪我のもとです。今回は、理学療法士である私が、最新の科学的データに基づいて「本当に飛ぶスイングの正体」を解説します。感覚論ではなく、身体のメカニズムからスイングを見直してみましょう。

科学的根拠:研究データの解説

エビデンス

『ダウンスイング初期において体幹の回旋よりも左股関節の回旋の方が速く、ダウンスイング全体においても左股関節と体幹の回旋速度の差が大きくなるとヘッドスピードが増大する。』
— Choi et al.2016

この研究結果が示しているのは、単に「速く回ればいい」ということではありません。重要なのは「左股関節」と「体幹(胸郭)」のスピードの差(ラグ)です。

ダウンスイングの初期で、まず左股関節が鋭く回転し、その後に遅れて体幹が回ってくる。この「時間差」が大きければ大きいほど、ヘッドスピードは劇的に向上します。いわゆる「下半身リード」や「タメ」「割れ」と呼ばれる動きの正体は、この回旋速度のギャップにあるのです。上半身と下半身が一緒に回ってしまう「ドアスイング」では、このギャップが生まれず、パワーロスにつながります。

左股関節の「キレ」を作る可動域と筋力

エビデンスにある通り、ヘッドスピード向上の鍵は「左股関節がいかに速く先行して回るか」にかかっています。しかし、股関節が硬かったり、支える筋力が弱かったりすると、鋭いターンはできません。特に左股関節の「内旋(内側に捻る動き)」がスムーズに行えないと、骨盤の回転にブレーキがかかってしまいます。

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不安定なディスクの上に乗ってスイング動作を行うことで、股関節周りのインナーマッスルを刺激し、土台となるバランス能力を養えます。踏み込みの強さと股関節のキレを作るために、理学療法士として特におすすめするアイテムです。
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「胸郭の柔軟性」で捻転差を生み出す

股関節が先行しても、上半身がすぐに釣られて回ってしまっては意味がありません。「体幹の回旋にはラグがある」状態を作るには、下半身が動いても上半身(胸)を残す、いわゆる「捻転差」を維持する能力が必要です。

これには「胸を開かない意識」も大切ですが、物理的に「胸郭(肋骨周り)」が柔らかくないと不可能です。胸周りが硬いと、腰の回転につられて肩も一緒に回ってしまいます。胸郭の可動域を広げ、上半身を分離して動かせるようにすることが、理想的なラグを生む近道です。

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背骨や胸郭の柔軟性を引き出すための王道ツールです。上に寝転がって胸を開くだけでなく、胸郭の回旋可動域を広げるエクササイズにも最適。捻転差のあるパワフルなスイングを目指すなら、日々のケアに欠かせません。
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まとめ

ヘッドスピードを上げるための科学的な正解は、「左股関節と体幹の回旋速度の差」を作ることでした。まずは左股関節が先行して動き、一瞬遅れて体幹が回る。この「グニョン」というしなりが、爆発的なインパクトを生み出します。

力任せに振るのではなく、股関節のキレと胸郭の柔軟性を高めることで、効率よく飛ばせる身体を作りましょう。正しい身体の使い方ができれば、ゴルフはもっと楽しく、もっと飛ぶようになります!

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