【ゴルフトレーニングの科学的根拠No.80】ツアー選手の手関節痛発生率


『2009年BMW-PGAチャンピオンシップに出場したヨーロッパツアー選手を対象にした調査で、回答を得た128人中38人がなんらかの問題を呈し、うちリード側の手関節痛が67%で最も多い。』
Hawkes et al.2013

《中村の解釈》
ゴルファー全体の傷害発生率をみると、腰痛や肘痛が多いのですが、今回の調査では手関節痛の発生率が最も多く、それもリード側(右利きゴルファーの左側)の小指側の損傷が多いようです。
尺側手根伸筋腱症、尺側手根伸筋亜脱臼、TFCC損傷などがあったとのことでした。

尺側手根伸筋は肘関節の外側から手首の小指側(第5中手骨底)に付着しています。
手首を小指側に曲げたり、甲側に曲げたりする筋肉で、ダフったり強く打ちこんだりすると衝撃に対応するために強く緊張し、痛める可能性があります。
特に肘関節を回外(手のひらを上に向ける)状態でこの筋肉を強く収縮させると腱が脱臼する可能性があります。
リード側ではインパクトの際に肘関節回外伸展位、手関節掌屈尺屈位となるため、グリップに癖のある方は注意が必要です。
ツアー選手程のヘッドスピードで、クラブも地面も硬ければ簡単に怪我をしそうな印象です。

また、TFCC(三角線維軟骨複合体)は手首の小指側のところにある軟骨で、強く小指側に曲げた状態で捻じると痛めることがあります。
テニスやバドミントンなどでも多くみられる障害です。
こちらはインパクト時にリード側の手とクラブが一直線となってしまう方も要注意です。

可動域の限界での運動は避けるべきで、痛みがあれば休むという選択も必要です。
自分も以前、練習で硬いマットを使っていた時に手首を痛めたことがあります。
フルスイングで練習する場合はマットの硬さなども考慮する必要があるかと思います。
尺側手根伸筋のストレッチなどケアも重要です。

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