【ゴルフトレーニングの科学的根拠No.44】ボール速度に関する要素

エビデンス

ボール速度にはX-factor、リリースのタメ、体幹前傾と側屈、重心移動が重要。』

研究グループ

Chu et al.2010

X-factorを計測できるK-VEST

 X-factor(骨盤と胸郭の捻転差)とリリースの重要性が証明されています。もはやこの二つに特化した商品があるんじゃないかと思い探してみたら、やはりありました。”K-VEST”というそうです。ウェアラブルのワイヤレスセンサーでスイング中のX-factorや手の角度などが計測できるようです。欲しくなっちゃいますね(笑)

X-factorとクランチファクター

 さて、ボール速度に体幹の前傾(前にかがむこと)や側屈(横に倒すこと)が関係してくるのは面白いですね。体幹を捻転した状態で前屈と側屈をするとでプレーンやライ角が補正されることが考えられます。捻転差の大きいトッププロのクラスだと、前屈や側屈も自然に大きくなります。捻転差をX-factorというのに対し、前屈や側屈のことをクランチファクターといいます。当然ながら大きいほど腰部に負担がかかりますから、体幹を安定させる筋肉が必要となります。

人やクラブによって異なる前傾角度

 初心者では、アドレスの時点においてもアップライトすぎてヒールが浮いていたり、前かがみ過ぎてトゥが浮きすぎたりすることがあります。身長や腕とクラブの長さはもちろんのこと、クラブの柔軟性やヘッドスピードなどでどれだけトゥダウンするかを考えて体幹の前傾角度も決まってくるはずです。アドレスの前傾角度はとても重要な要素の一つですので、動画を撮ってチェックをしたり、誰かに確認してもらうといいですね。

リリースのタメは左手のコントロール

 リリースのタメに関しては、リード側(右利きゴルファーの左側)でしっかりクラブをコントロールできるかどうかにかかっています。右手に力が入ってしまうとリリースが早くなるので、体幹の捻転とクラブの重みを利用したダウンスイングを心がけることで正しいリリースポインを習得しましょう。右手が必要なのはダウンスイング後半からフォロースルーにかけての押し込みですから、テイクバックからダウンスイング初期に関しては全くの飾りだと思えばいいですね。

重心移動はスウェーの原因にもなる

 重心移動に関しては、右から左と考えると骨盤がスウェーしてしまい失敗します。頭の位置が変わらないように注意して、はじめから左脚一本で荷重していれば軸がブレません。腕とクラブの重みが自然右への重心移動を行ってくれますから、あえて右へ移動する必要はありません。むしろ、右足に重心が残ってしまうことの方が問題が大きいため、はじめから左脚一本でいるつもりの方が安全です。ただし、頭が左に突っこまないようにだけ注意が必要です。

身体の可動域が重要

 このように、X-factor、クランチファクター、リリースのタメ、重心移動を最適化することでボール初速を増大させて飛距離アップを目指しましょう。これらは身体の可動域と密接に関係しています。可動域が無ければ正しいスイングフォームを作ることができません。可動域を作るためにはやっぱり毎日のストレッチが必要となります。毎日コツコツと行ってくださいね。

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