ゴルフ肩の痛み、原因はオーバースイング?理学療法士が論文で解説

「スイングするたびに肩に違和感がある」
「日常生活でも肩が痛む、もしかして五十肩?」
そんな悩みを抱えながらラウンドしていませんか?実は、ゴルフによる肩の痛みは、スコアアップを妨げるだけでなく、選手寿命を縮める大きな原因になります。

理学療法士の中村です。今回は、多くのゴルファーを悩ませる「肩痛」について、信頼できる研究データを紐解きながら、痛みの原因と具体的な解決策を医学的な視点で解説します。

科学的根拠:研究データの解説

エビデンス

『ゴルファーの8~18%に肩痛が起こる。』
— Gosheger et al.2003

このデータが示す通り、ゴルフにおいて肩のトラブルは決して珍しいことではありません。約10人に1人以上の割合で発症しており、これは「スイングが悪いから」という単純な理由だけでなく、身体の使い方そのものに構造的な負担がかかっている可能性を示唆しています。この数値を他人事と思わず、ご自身のケアを見直すきっかけにしてください。

原因は「手上げ」によるオーバースイング

理学療法士として多くのスイング動作を分析してきましたが、肩痛を訴える方の多くに共通するのが「オーバースイング」です。特に、体幹の回旋(体の回転)不足を補おうとして、腕を高く振り上げてしまう「縦振り」や「アッパースイング」が危険です。肩関節を過度に挙上させる動きは、関節内部のインピンジメント(衝突)を引き起こしやすく、これが痛みの直接的な引き金となります。

スイング矯正練習器具

腕だけでクラブを上げてしまう癖を矯正するには、両腕の間隔を固定する練習器具が医学的にも理にかなっています。腕と体幹を同調(コネクション)させ、肩への負担が少ない「ボディターン」を習得するのに最適です。
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解決策は「レベルスイング」への転換

肩への負担を減らし、かつ飛距離を伸ばすための理想的なフォームは「レベルスイング」です。骨盤と胸郭のラインを平行に回すイメージを持つことで、無理な腕の挙上が抑制されます。最初は窮屈に感じるかもしれませんが、これは体幹が正しく使われている証拠です。結果としてスライスやフックも減少し、長期的に見てスコアも安定します。

ストレッチポール(胸郭の可動域改善)

レベルスイングに必要な「胸郭の回旋」をスムーズにするためには、背骨周りの柔軟性が不可欠です。ラウンド前や風呂上がりにポールに乗るだけで、巻き肩をリセットし、肩関節に負担をかけないスムーズな回転軸を作ることができます。
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まとめ

肩の痛みは、体が発している「スイングエラー」のサインです。Goshegerらの研究が示すように多くのゴルファーが抱える問題ですが、正しい身体の使い方(レベルスイング)と適切なケアを行えば、痛みなくゴルフを楽しむことができます。無理なオーバースイングを卒業し、長く健康にゴルフを続けましょう。

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