ゴルフの練習中に、ふと「手のひらの小指側」にズキッとした痛みを感じたことはありませんか?あるいは、スイング改造のためにグリップの握り方を変えてから、なんとなく手のひらに違和感が続いている……。もし心当たりがあるなら、それは単なる筋肉痛ではなく、骨への深刻なダメージのサインかもしれません。
この記事では、現役の理学療法士である中村が、医学的なエビデンスに基づいて、ゴルファーを悩ませる「手のひらの痛み」の正体と対策について解説します。
科学的根拠:研究データの解説
エビデンス
このエビデンスは、ゴルファーにとって衝撃的な事実を示しています。「有鈎骨(ゆうこうこつ)」とは、手のひらの小指側にある小さな突起状の骨です。研究によると、単にダフったり衝撃を受けたりすることだけでなく、「グリップを変えること」や「強く握りすぎて練習すること」そのものが、この骨の疲労骨折を引き起こすリスクになるのです。特にスイング改造中の方や、力み癖のある方は注意が必要です。
患部をピンポイントで守る「第二の皮膚」を作る
有鈎骨への負担を減らすには、グリップエンドが当たる部分を物理的に保護することが重要です。しかし、分厚いサポーターやグローブの重ね着は「握る感覚」が変わってしまうため嫌がるゴルファーも多いでしょう。そこで理学療法士として推奨するのが、薄手かつ高機能なテーピングで患部を直接カバーする方法です。
シリコンテーピング(衝撃吸収・保護用)
手首の安定性を高めて負担を分散させる
手のひらの痛みは、手首の不安定さが原因で局所に過度な力が集中しているケースも少なくありません。特にインパクトの瞬間に手首が負けてしまうと、その衝撃が有鈎骨周辺に逃げてしまいます。手首を適切に固定・サポートすることで、衝撃を手全体や前腕へと分散させ、リスクを軽減することが可能です。
手首用サポーター(リストラップ)
まとめ
今回は、グリップの変更や強さが引き起こす「有鈎骨の疲労骨折」のリスクについて解説しました。たかが手のひらの痛みと放置すると、長期の離脱を余儀なくされる可能性があります。違和感を感じたらまずは練習量を調整し、今回紹介したような保護グッズをうまく活用して、長く安全にゴルフを楽しんでください。