ゴルフの手のひら痛は有鉤骨骨折?グリップが原因か理学療法士解説

ゴルフの練習中に、ふと「手のひらの小指側」にズキッとした痛みを感じたことはありませんか?あるいは、スイング改造のためにグリップの握り方を変えてから、なんとなく手のひらに違和感が続いている……。もし心当たりがあるなら、それは単なる筋肉痛ではなく、骨への深刻なダメージのサインかもしれません。

この記事では、現役の理学療法士である中村が、医学的なエビデンスに基づいて、ゴルファーを悩ませる「手のひらの痛み」の正体と対策について解説します。

科学的根拠:研究データの解説

エビデンス

『グリップ方法を変えたり、強く握ってたくさん練習することで有鈎骨の疲労骨折が起こる可能性がある。』
— Guha et al.2002

このエビデンスは、ゴルファーにとって衝撃的な事実を示しています。「有鈎骨(ゆうこうこつ)」とは、手のひらの小指側にある小さな突起状の骨です。研究によると、単にダフったり衝撃を受けたりすることだけでなく、「グリップを変えること」や「強く握りすぎて練習すること」そのものが、この骨の疲労骨折を引き起こすリスクになるのです。特にスイング改造中の方や、力み癖のある方は注意が必要です。

患部をピンポイントで守る「第二の皮膚」を作る

有鈎骨への負担を減らすには、グリップエンドが当たる部分を物理的に保護することが重要です。しかし、分厚いサポーターやグローブの重ね着は「握る感覚」が変わってしまうため嫌がるゴルファーも多いでしょう。そこで理学療法士として推奨するのが、薄手かつ高機能なテーピングで患部を直接カバーする方法です。

シリコンテーピング(衝撃吸収・保護用)

一般的なテーピングとは異なり、シリコンゲル粘着剤を使用したものは皮膚への密着度が高く、剥がれにくいのが特徴です。これを有鈎骨(小指球付近)に重ねて貼ることで、グリップとの摩擦や衝撃を緩和するバッファー(緩衝材)となります。グローブの下に貼っても違和感が少なく、自分の手の形に合わせて保護できる点が最大のメリットです。
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手首の安定性を高めて負担を分散させる

手のひらの痛みは、手首の不安定さが原因で局所に過度な力が集中しているケースも少なくありません。特にインパクトの瞬間に手首が負けてしまうと、その衝撃が有鈎骨周辺に逃げてしまいます。手首を適切に固定・サポートすることで、衝撃を手全体や前腕へと分散させ、リスクを軽減することが可能です。

手首用サポーター(リストラップ)

ゴルフ専用やスポーツ用のリストサポーターは、手首の過度な動きを制限し、関節を安定させます。理学療法士としても、患部保護の観点から強く推奨します。薄手でグローブの下に着用できるタイプが、感覚を損なわずおすすめです。
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まとめ

今回は、グリップの変更や強さが引き起こす「有鈎骨の疲労骨折」のリスクについて解説しました。たかが手のひらの痛みと放置すると、長期の離脱を余儀なくされる可能性があります。違和感を感じたらまずは練習量を調整し、今回紹介したような保護グッズをうまく活用して、長く安全にゴルフを楽しんでください。

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