「ゴルフの練習をすると腰が重くなる」「ラウンド後半になると腰痛でスイングが崩れる」とお悩みではありませんか?ゴルフは腰への負担が大きいスポーツですが、その原因を正しく理解すれば、痛みなく長く楽しむことができます。
私は理学療法士として、多くの腰痛患者さんやゴルファーの身体作りをサポートしてきました。今回は、科学的な研究データに基づき、ゴルフ腰痛の真の原因と、今日からできる具体的な対策について解説します。
科学的根拠:研究データの解説
エビデンス
このエビデンスは、私たちゴルファーにとって非常に重要な示唆を与えてくれています。簡単に言えば、腰痛は単なる「使いすぎ」だけが原因ではなく、「スイング中の姿勢の崩れ」や「特定の関節(特に股関節)の硬さ」「腹筋の弱さ」が複合的に絡み合って引き起こされるということです。特に「左股関節が回らないこと」や「過度な前傾姿勢」は、腰へのねじれストレスを倍増させてしまいます。これらのリスク要因を一つずつ潰していくことが、根本的な解決への近道です。
左股関節と背骨の柔軟性を確保する
研究結果にもある通り、「左股関節の回旋制限」は腰痛の大きな要因です。ダウンスイングからフォロースルーにかけて、左股関節がスムーズに回らないと、その分の回転を腰(腰椎)が無理やり補うことになります。腰椎は構造上、回旋動作に弱い関節なので、これが痛みの引き金となります。また、背骨全体の柔軟性が失われていると、適切な前傾姿勢を維持できず、腰への圧縮負荷が高まります。
ストレッチポール
体幹の安定性と腹筋群の強化
エビデンスで指摘されている「腹筋群の動員パターンや持久力低下」も軽視できません。スイング中、強烈な遠心力やねじれの力に対して腰を守ってくれるのは、天然のコルセットである「腹筋群(インナーマッスル)」です。ここが弱い、あるいは正しく機能していないと、腰椎が不安定になり、関節や椎間板に直接的なダメージが入ってしまいます。単に腹筋運動をするだけでなく、不安定な状況下でも体幹をコントロールする能力が必要です。
バランスディスク
まとめ
ゴルフによる腰痛は、股関節の硬さや体幹の弱さなど、身体機能の低下が原因であることが科学的に示されています。しかし、これは裏を返せば、適切なケアとトレーニングを行えば予防・改善が可能だということです。今回紹介したポイントを意識して、長く健康にゴルフライフを楽しんでいきましょう。あなたの身体は、手をかければ必ず応えてくれます。