【ゴルフトレーニングの科学的根拠No.115】有鈎骨骨折を呈した症例


『手関節の誤った運動とストレスにより手関節尺側の傷害が起こり、有鈎骨骨折も起こる可能性。』
Tan et al.2014

《中村の解釈》
手関節とは手首のことですが、この部位の痛みは尺側(小指側)が多く、TFCC損傷と言われることが多いです。
TFCCは三角繊維軟骨複合体というもので、関節内にある軟骨やその周辺の靭帯などが傷つくことで痛みを出します。
ゴルファーには特に手関節尺側の痛みが多く、TFCC損傷がまず疑われます。
しかし、今回は手の中にある小さな有鈎骨が骨折していたというケースです。
有鈎骨骨折は以前にも強く握りしめた場合などに骨折する可能性があると紹介しました。
野球の話になってしまいますが、日ハムの杉谷選手も2016年4月10日の楽天戦で右の有鈎骨骨折により途中交代されたとのことでした。

話題になった有鈎骨とは手のひらの付け根部分で小指側にある突起のある骨です。
この突起の部分(有鈎骨鈎)は屈筋支帯や短小指屈筋、小指対立筋という小さな筋肉が付着します。
また、有鈎骨鈎と豆状骨の間にはギヨン管と呼ばれる尺骨神経が通るトンネルがあり、重要な役割を果たしています。
杉谷選手の場合は、ポッキリと骨片が離れてしまったので除去術をされましたが、今回の研究では骨折線が入った程度で位置の変化がみられなかったため、手術はされず、8週間の保存療法で完治されたとのことでした。

原因は反復したストレスということですが、この骨に付着する筋肉は手のひらにある小さな筋肉ですので、筋肉の緊張によるものではなく、クラブで圧迫したり、地面にダフッたりして起こるストレスが考えられます。
なるべくストレスを繰り返さないようにして、痛みがあれば、しばらく安静にするなど上手く練習する必要があります。
もちろんグリップやスイングに問題があることも考えられます。
コーチに相談するなどしてグリップやスイングの修正をするのも有効かと思います。

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