飛距離アップにコンプレッションウェアは効果あり?理学療法士が解説

寒い季節のゴルフ、厚着をして身体が回らず、思うようなスイングができずに悩んでいませんか?あるいは、ラウンド後半になると腰に痛みを感じることはないでしょうか。

理学療法士として、身体の機能解剖学的な視点から、コンプレッションウェアの有効性と注意点について解説します。

科学的根拠:研究データの解説

エビデンス

『統計学的な有意差はみられなかったが、コンプレッションウェアの着用はスイング中の体幹回旋をわずかに制限し、クラブスピードがわずかに速くなる傾向にあった。』
— Song et al.2015

この研究結果は、ゴルファーにとって非常に興味深い示唆を含んでいます。「体幹の回旋(捻転)が制限される」にもかかわらず、「クラブスピードが速くなる傾向がある」という点です。これは、ウェアの圧着によって体幹が安定し、力の伝達効率が良くなった可能性を示唆していますが、同時に「回旋の制限」というリスクもはらんでいることを、私たち専門家は冷静に捉える必要があります。

冬のゴルフにおける「厚着」の弊害と解決策

寒い日のラウンドで、寒さを防ごうと何枚も重ね着をしてしまうと、スイングの可動域が物理的に制限されてしまいます。私自身、ゴワゴワした上着を着てスイングが崩れるのを避けるため、冬場はコンプレッションウェアを一枚多く着るようにしています。

アンダーアーマー / SKINS(スキンズ)

私自身が実際に愛用しているのが、アンダーアーマーやSKINSです。これらはゴワゴワしたアウターを着込むよりも遥かに動きの制限が少なく、スムーズなスイングを維持したまま防寒対策が可能です。特に冬場のパフォーマンス維持には欠かせないアイテムです。
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可動域制限のリスク管理と身体のケア

先ほどのエビデンスにもあった通り、コンプレッションウェアは体幹回旋を「わずかに制限」します。理学療法士として警鐘を鳴らしたいのは、胸椎(胸の背骨)の回旋が制限されると、その代償として腰椎(腰の骨)に過度な負担がかかり、腰痛の原因になるという点です。ウェアのサポート機能に頼りすぎず、本来のアウターマッスル(体表面の筋肉)を柔軟に保つことが、インナーマッスルを機能させる鍵となります。

トレーニングマット

ウェアを着てヘッドスピードを上げるだけでなく、お風呂上がりのストレッチで身体そのものの機能を高めることが最も確実なパフォーマンスアップ法です。柔軟性を高めれば、疲れも取れやすくなり、睡眠の質も向上します。ウェアに頼らない身体作りも並行して行いましょう。トレーニングマットが敷いてあると、それだけでストレッチのモチベーションを上げることができるので、こちらがおすすめです。
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まとめ

コンプレッションウェアは、冬場の厚着によるスイング崩れを防ぎ、ヘッドスピードを維持する有効なツールです。しかし、ウェアによる可動域の制限が腰への負担になる可能性も理解しておく必要があります。ウェアを賢く活用しつつ、日々のストレッチで柔軟な身体を維持することこそが、長くゴルフを楽しむ秘訣です。

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