ゴルフ肩甲骨の使い方!スイング安定の科学的根拠【理学療法士】

「テークバックで肩にピキッと痛みが走る」「スイング後半で肩がグラついて安定しない」

ゴルファーにとって肩の悩みは、スコアアップを阻む大きな壁です。「もっと力を抜け」とアドバイスされても、実際にどうすればいいのか分からない方も多いのではないでしょうか。

この記事では、理学療法士の視点から、ゴルフスイングにおける「肩のインナーマッスル」の重要性と、痛みを防ぎながらパフォーマンスを最大化するためのケア方法を科学的根拠に基づいて解説します。

科学的根拠:スイング中の筋活動量は「意外と高い」

エビデンス

『ゴルフスイング中、肩周囲筋の筋活動はローテーターカフ28-68%、前鋸筋70%、僧帽筋42-52%、菱形筋60%、肩甲挙筋60%』
— Escamilla et al. 2009

このデータが示している事実は衝撃的です。ゴルフスイングは「脱力」が推奨されますが、実際には最大筋力の60〜70%もの力が肩甲骨周りやインナーマッスル(ローテーターカフ)で発揮されているのです。

つまり、「力を抜く」というのは手先の話であり、肩の土台となる深層筋肉は、スイング中常にハードワークを強いられています。ここが弱っていたりケア不足だったりすると、肩関節が安定せず、痛みやスイングの乱れに直結します。

症状1:インナーマッスル不足による「肩のグラつき」

研究データにある「ローテーターカフ(棘上筋など)」は、肩関節をソケットにしっかり収めておくためのスタビライザー(安定化装置)です。

この筋肉の働きが悪いと、テークバックやフォロースルーの遠心力に負けて関節が微妙にズレ動き、骨と腱が衝突して痛み(インピンジメント)を引き起こします。特に久しぶりのゴルフや、練習量が増えた時に痛みが出る方は、この「安定性不足」が主な原因です。

対策:スイング専用サポーターで「軸」を安定させる

インナーマッスルが疲労や筋力不足で機能しない場合、外部から物理的に圧迫・サポートすることで関節の位置を正しく保つことが重要です。
理学療法士として推奨するのは、動きをガチガチに固める固定具ではなく、適度な圧着で筋肉のブレを防ぐスポーツ用サポーターです。装着することで肩の支点(軸)が安定し、スムーズな回転が可能になります。
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症状2:肩甲骨まわりの「硬さ」と可動域制限

データでは、前鋸筋(ぜんきょきん)や菱形筋(りょうけいきん)も60〜70%の高い活動を示しています。これらは「胸の前の三角形をキープする」ために必須の筋肉です。

しかし、デスクワークや猫背でこれらの筋肉が硬くなっていると、肩甲骨が背中の上をスムーズに滑らず、スイングが詰まってしまいます。無理に回そうとすると、腰や肘に代償動作が生じ、別の怪我につながるリスクもあります。

ケア:深層筋をほぐす「リリースボール」

硬くなった肩甲骨裏の筋肉をほぐすには、指圧感覚で奥まで届くマッサージボールが最適です。マッサージガンは首近くの神経を傷つけるリスクがあるため、セルフケアではボールの使用を推奨します。
特に、肩甲骨の内側(菱形筋)や脇の下(前鋸筋・広背筋)にボールを当て、仰向けで体重をかけるだけで、驚くほど肩の回旋がスムーズになります。ラウンド前後のケアに必須のアイテムです。
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まとめ

ゴルフスイングは一見リラックスしているように見えても、肩の深層筋は激しく活動しています。「痛み」や「硬さ」は体からのSOSサインです。

適切なギアやケアグッズを取り入れることは、決して甘えではなく、長くゴルフを楽しむための「賢い身体管理」です。自身の体をいたわりながら、ベストスコア更新を目指して頑張ってください!

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