【ゴルフトレーニングの科学的根拠No.117】ゴルフコンディショニングによる腰痛改善

エビデンス

『筋のコンディショニングと技術修正の3ヶ月後,ダウンスイングにおける腰部脊柱起立筋の筋活動低下,結果として圧力が減少する可能性。』

研究グループ

Grimshaw et al.2000

ゴルファーと腰痛

 ゴルファーの多くが腰痛に苦しめられています。ヘルニアや脊柱管狭窄症の場合もありますが、多くが非特異的慢性腰痛です。非特異的慢性腰痛は器質的な異常のない腰痛のことです。レントゲンやMRIを撮っても特に異常が見つからず、なぜ痛いのかはっきりと分からない腰痛のことです。腰痛症と診断される大部分がこれに該当し、現在でも原因が分かっていません。そのためゴルファーの腰痛も何が原因かというのははっきりと示すことはできません。

脊柱起立筋の過剰な筋活動

 それでも過去の研究により腰痛と関連のある因子を一つずつ改善させていくことが重要かと思います。まずはアセスメントにより問題のある因子を特定していく必要があります。今回の研究はケースレポートですが、脊柱起立筋という腰部の筋肉の過剰な活動を抑えることで腰痛の改善に効果があると考察されています。脊柱起立筋は背中の中央に縦に走る二筋の筋肉ですが、過剰な活動が直接痛みにつながることや、間接的にも腰椎(腰の骨)の圧縮やアライメント不良(歪み)を引き起こして痛みにつながります。

リアライメント

 体幹の筋肉をバランスよく使えるようにコンディショニングすることで、アライメントを適切に戻し(リアライメント)、部分的にかかる負担を分散させるこができます。アライメントを適切に戻すというのは姿勢を正しく保つということですが、背筋を伸ばした一定の姿勢は良くありません。かえって脊柱起立筋に持続的な負担を与え、腰痛を招いてしまいます。インナーマッスルを鍛えるドローインという方法を用い、いつも姿勢を変化させることが重要です。ドローインはウエストを測る時にごまかすように、お腹を凹ませる方法です。この状態では脊柱起立筋のような表面の大きなアウターマッスルは使わず、深部にある腹横筋というインナーマッスルを使います。

 また、脊柱起立筋は椅子に座って前屈すると簡単にストレッチすることができます。椅子がない場合はしゃがみ込んで背中を丸くすると伸ばすことでストレッチできます。

いつでもドローイン

 姿勢が悪いなと感じたら、いつもドローインをして姿勢を正しくしましょう。
そしてドローインをしたまま、椅子に座ったり、脚を組んだり、あぐらをかいたり、立ち上がって歩いたりと頻繁に姿勢を変化させることが重要です。このドローインはゴルフの際には特に重要で、アドレスでの背中の自然なラインを作ってくれます。アドレスが正しくなければショットもパットも上手くいきません。
普段から習慣的にドローインを行うことをオススメします。

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