ヘッドスピードは手の軌道で決まる!科学的根拠を理学療法士が解説

「もっと飛距離を伸ばしたい」
「ヘッドスピードがどうしても上がらない」
そんな悩みをお持ちではないでしょうか。

スイングの改善というと、体の回転や体重移動ばかりに気を取られがちですが、実は「手の通り道」が非常に重要な鍵を握っています。

今回は理学療法士の視点から、科学的なデータに基づいて「ハンドパス(手の軌道)」とヘッドスピードの関係について解説し、具体的な練習への取り入れ方をご紹介します。

科学的根拠:研究データの解説

エビデンス

『手の軌道(ハンドパス)によりヘッドスピードを増大できる。』
— Nesbit et al.2014

この研究結果は非常にシンプルかつ強力なメッセージを持っています。つまり、私たちが普段なんとなく振っている「手の軌道」を最適化するだけで、ヘッドスピードを物理的に向上させることが可能だということです。

多くのゴルファーはクラブヘッドの動きばかりを目で追ってしまいますが、そのヘッドを操っているのは他でもない「手」です。この手の通り道(ハンドパス)が効率的であって初めて、クラブに最大限のエネルギーが伝わるのです。

プロの動きを「真似ぶ(学ぶ)」ことの重要性

スポーツの上達において、上手な選手を模倣することは非常に有効な学習手段です。語源的にも「学ぶ」は「真似ぶ」から来ていると言われる通り、ゴルフにおいてもショット、アプローチ、パッティングの各動作をプロから正確にコピーできれば、飛躍的な上達が見込めます。

例えば、PGAツアーで活躍するロリー・マキロイ選手やジェイソン・デイ選手のスイングを見てみましょう。一見すると「頭の位置が動かない」「左肘が伸びている」「アドレスの姿勢が良い」といった分かりやすい特徴に目がいくと思います。しかし、これらを目視だけで完璧に真似るのは至難の業です。

人間の目は速い動きを正確に捉えきれません。スイング中の「どのタイミングで」「どこが」「どうなっているのか」を正確に把握し、自分の動きと比較するためには、文明の利器を活用する必要があります。

スマホ用スイング撮影スタンド

自分のハンドパスを客観的に確認するには、動画撮影が必須です。練習場で毎回友人に頼むわけにはいきませんから、自撮り用のスタンドをキャディバッグに入れておくことを強く推奨します。スロー再生でプロの動きと比較しましょう。
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ハンドパスとX-factorの関係性

よりレベルの高いスイングを目指すなら、表面的なフォームだけでなく、バイオメカニクス的な要素に目を向ける必要があります。特に重要なのが、骨盤と胸郭の捻転差である「X-factor」と、今回のテーマである「ハンドパス」です。

ダウンスイング初期にはすでに大きな捻転差(X-factor)が生まれていますが、同時に手の位置関係も重要です。例えば、復帰後のタイガー・ウッズ選手のアイアンショットを分析すると、クラブヘッドが水平位置に降りてくる頃、手はまだボールの真上あたりに位置しています。

しかし、インパクトの瞬間には過度なハンドファーストになることなく、ロフト角通りにボールを捉えています。この絶妙な「手と胸とクラブヘッドの位置関係」こそが、効率的なヘッドスピードを生み出しているのです。アーリーリリースやハンドレイトといったミスも、元を正せばこのハンドパスのエラーに起因します。

スイング軌道修正・練習器具

理想的なハンドパスを体に覚え込ませるには、ただ闇雲に打つのではなく、軌道をガイドしてくれる練習器具を使うのが近道です。正しい軌道を反復することで、無意識でも最適なハンドパスを通せるようになります。
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まとめ

ヘッドスピードを上げるためには、筋力トレーニングだけでなく「手の軌道(ハンドパス)」を見直すことが科学的にも証明されています。

まずは自分のスイングを動画で撮影し、プロの動きと何が違うのか、特に手の通り道に注目して分析してみてください。手の軌道を少し変えるだけで、ボールの飛び方が劇的に変わる可能性があります。効率的なハンドパスを手に入れて、更なる飛距離アップを目指しましょう!

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