エビデンス
『スイートスポットの広いヘッドや、グラファイトシャフトに変えることにより振動を緩衝し腕にかかる負担を軽減できる。』
研究グループ
Cohn et al.2013
スイートスポット
スイートスポットとはクラブフェースの芯のことですね。芯で打つことができれば手や腕にかかる負担が少なく、ボールを打っていても痛みや振動をそんなに感じることはありません。逆にヒールやトゥに当たったり、トップしたりダフったりするのは芯を外して打っていることになり、手や腕を痛める可能性があります。基本的にはキャビティバックのアイアンよりもマッスルバックのアイアンの方がスイートスポットが小さくなります。自分はかっこつけてミズノのMP4なんてスイートスポットのとても小さなクラブを使っていますが、全然スイートスポットに当たらなくて肘を痛めた経験があります。ゴルフを始めた頃から別のマッスルバックを使っていたのでその時に関節を緩めてしまったのかもしれません。単に下手なだけだと思いますが、科学的に証明されるとキャビティや中空ヘッドでゴルフを始めた方が良かったなと思います。
グラファイトシャフト
グラファイトシャフトはいわゆるカーボンシャフトのことですが、これもスチールよりもカーボンの方が手にかかる負担が小さいとのことでした。スチールシャフトは重く、カーボンシャフトは軽いというイメージがありますが、調べてみると両者とも軽い物から重い物まで幅広く用意されているようです。フレックスも当然選択可能で、柔らかい物から硬い物まであります。こうなるともはや好みであり、負担の小さいカーボンの方が優れていると考えられます。
道具を変えるか芯に当てるか
すでに肘や手関節が痛い人は道具を見直すというのも一つの手段ということですね。自分は今使っているダイナミックゴールドS200の刺さったMP4をこよなく愛していますので、買い換える気はさらさらないのですが、何をしても肘や手が痛いとなったらカーボンシャフトのキャビティタイプに換えるしかないということになります。もちろん身体のケアをすればそれなりに痛みは軽減します。再生医療が確立されるまで軟骨の再生は難しいので、ケアをして長持ちさせるか、道具を換えるか、確実に芯に当てられるようになるかのいずれかになります。
ショットマークを使って芯に当てる
スイートスポットの小さいクラブを使うことは、芯に当てるのが上手くなるというメリットがあります。打感によって芯を外したがどうかがはっきりと分かるため、何も考えなくても芯で打つようになっていきます。一方、スイートスポットの広いヘッドで練習する場合は、真ん中に当たっているのかどうかをショットマークというシールを貼ってチェックをする必要があります。上手くなるためには芯に当てる練習が必須ですね。