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【美と健康】マグネシウムと老化の関係、気づかれにくい不顕性欠乏という問題

知っておきたい栄養成分

あなたは、毎日忙しく過ごしながらも、健康で若々しくありたいと願っていませんか? 実は、その願いを叶える鍵の一つが、普段あまり意識することのないミネラル「マグネシウム」にあるかもしれません。 なぜマグネシウムが重要なのか?その理由とは マグネシウムは、私たちの体内でエネルギー産生、タンパク質合成、DNAの合成と安定化、そして炭水化物代謝など、実に600種類以上の酵素反応に関わっている必須ミネラルです。[1] これらの反応は、私たちの生命活動の根幹を支えるものであり、マグネシウムが不足すると、体の様々な機能が低下してしまう可能性があります。 老化のサインを見逃さないで! 老化は、誰しもが経験する自然なプロセスですが、その進行には個人差があります。老化が進むにつれて、私たちの体の中ではゲノム不安定性、テロメアの短縮、エピジェネティックな変化、ミトコンドリア機能障害など、様々な変化が起こります。[2] これらの変化は、細胞レベルで起こるため、自覚症状がないまま進行することが多く、気づいた時には取り返しのつかない状態になっていることもあります。 マグネシウム不足が老化を加速させる? 最近の研究では、マグネシウムの不足が、これらの老化の特徴を悪化させる可能性が指摘されています。例えば、マグネシウムはDNAの修復やテロメアと呼ばれる染色体末端の保護に重要な役割を果たしていますが、不足するとDNAの損傷が増えたり、テロメアが短縮しやすくなったりします。[3] また、エネルギー産生を担うミトコンドリアの機能低下や、細胞の老化にもマグネシウム不足が関わっていることが示唆されています。[4] 見落としがちな「不顕性欠乏」とは? マグネシウム不足は、特に高齢者によく見られますが、実は30代から50代の方でも、気付かないうちに不足しているケースが多いのです。マグネシウムの血中濃度は骨からの放出により維持されているため、血液検査では分からないとされています。これを「不顕性欠乏」と呼びます。[5] また、軽度のマグネシウム不足では、はっきりとした症状が出ないため、放置してしまう人が多いのが現状です。しかし、その裏では老化が着々と進行しているかもしれません。 マグネシウム不足が引き起こす様々な問題 マグネシウムが不足すると、老化だけでなく、様々な健康問題のリスクが高まります。エネルギー産生が低下することで疲れやすくなったり、免疫力が低下して感染症にかかりやすくなったり、精神的なバランスが崩れてうつ状態になることも報告されています。[6] また、マグネシウムはインスリンの働きにも関与しているため、不足すると糖尿病のリスクも高まります。[7] マグネシウムを効果的に摂取するには? マグネシウムは、緑黄色野菜、ナッツ類、豆類、全粒穀物などに多く含まれています。[8] また、ストレスを避け、質の高い睡眠、適度な運動を心がけることも、マグネシウムの体内バランスを整えるために大切です。 【マグネシウムが多い食品】 ナッツ類 種子類 豆類 全粒穀物 緑黄色野菜 魚介類 海藻類 アボカド バナナ ダークチョコレート 最後に マグネシウムは、健康的な老化をサポートし、若々しさを保つために欠かせない栄養素です。毎日の食事や生活習慣を見直し、マグネシウムを積極的に摂取することで、いつまでも健康で活力あふれる毎日を送りましょう。 ストレッチ専門店RIPS!!では、お客様一人ひとりの健康状態や目標に合わせたストレッチプログラムをご提案しています。体の柔軟性を高めるだけでなく、栄養面についてもサポートさせていただきますので、お気軽にご相談ください。 参考文献 Caspi R, et al. The MetaCyc database of metabolic pathways and enzymes and the BioCyc collection of pathway/genome databases. Nucleic Acids Res. 2012;40(Database issue):D742-53. López-Otín C, et al. Hallmarks of aging: An expanding universe. Cell. 2023 Jan 12;186(2):243-278. Hartwig A. Role of magnesium in genomic stability. Mutat Res. 2001 May 8;475(1-2):113-21. Yamanaka R, et al. Mitochondrial Mg(2+) homeostasis decides cellular energy metabolism and vulnerability to stress. Sci Rep. 2016 May 25;6:30027. Barbagallo M, et al. Magnesium in Aging, Health and Diseases. Nutrients. 2021 Feb 9;13(2):463. Winther G, et al. Dietary magnesium deficiency alters gut microbiota and leads to depressive-like behaviour. Acta Neuropsychiatr. 2015 Jun;27(3):168-76 Barbagallo M, et al. Magnesium in Type 2 Diabetes Mellitus, Obesity, and Metabolic Syndrome. Nutrients. 2022 Jan 26;14(3):714. Dominguez LJ, et al. Magnesium and the Hallmarks of Aging. Nutrients. 2024 Feb 9;16(4):496. 続きを読む