【ゴルフトレーニングの科学的根拠No.74】ゴルフで起こる胸椎の損傷

エビデンス

『腰椎や頸椎に比較して胸椎の損傷は見逃されやすいが、ゴルフのような反復運動を繰り返すスポーツでも胸椎を損傷する可能性がある。』

研究グループ

Menzer et al.2015

腰はまわらない

 ゴルフスイングは腰を回すといいますが、腰椎は回旋できず、回旋しているのは股関節と胸椎、肩甲骨です。骨盤より上位の脊柱は頸椎(首の部分)が7つ、胸椎が12個(背骨上の方)、腰椎が5つ(背骨の下の方)ありますが、関節の形状によりそれぞれ運動方向が異なります。体幹の回旋運動はとりわけ胸椎が担っています。そのため、胸椎の回旋可動域は非常に重要で、その制限があると、腰椎などに負担がかかってしまうことが考えられます。ゴルファーの腰痛の原因として、股関節回旋可動域だけでなく胸椎回旋可動域が不十分であることを考慮しなければなりません。

胸椎椎間関節の不安定性

 しかし、いくら胸椎の回旋可動域が十分にあっても、関節がグラグラと不安定な状態であれば、繰り返し回旋することで損傷する可能性も出てくるわけです。正常な関節の位置で、安定した関節運動であれば、そのリスクを軽減することができると考えられます。胸椎の関節(胸椎椎間関節)は上下の胸椎の間に左右1つずつありますので、一つひとつの関節の可動性をしっかり出していくことが重要になります。具体的にはアウターマッスルの柔軟性を確保して、脊柱の回旋筋群や多裂筋などのインナーマッスルを強化します。

肋骨の可動性と胸椎の可動性

 アウターマッスルは腹筋群と脊柱起立筋、広背筋などが挙げられます。これらは胸椎と関節を形成する肋骨に付着しています。つまり、肋骨の可動性が十分に確保できていることが重要となります。まずは息を大きく吸った時に十分に肋骨が開くことを確認してみましょう。肋骨の運動がスムーズな方は回旋もスムーズにできます。

ドローインと体幹回旋

 次にインナーマッスルの強化はゆっくりとした体幹の回旋運動を繰り返すだけで十分です。可動域いっぱいまで、なるべくゆっくりと回旋します。ただし、姿勢はお腹を凹ませ(ドローイン)脊柱のラインを美しく保つことが重要となります。胸椎の回旋可動域が大きくなるとスイングが美しくなるばかりか、X-factorが大きくなって飛距離の増大も望めます。

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