【ゴルフトレーニングの科学的根拠No.106】テニス肘のリハビリ


『ゴルファーのテニス肘は伸筋腱、特に短橈側手根伸筋の反復性の緊張を抑制し、10週間にわたるストレッチなどの理学療法で疼痛が緩和。』
Yuill et al.2011

《中村の解釈》
おもしろいことにゴルファーの肘の痛みが内側(ゴルフ肘)よりも外側(テニス肘)に多いです。
多くはオーバーユース(使いすぎ)が原因で炎症を起こすことによります。
毎日練習をしている人や、一日に何時間も練習する人はオーバーユースに注意が必要です。
人によってはディスユース(誤った使い方)の可能性もあります。
この場合は、グリップやスイングを修正することが肝要となります。

今回の研究では、テニス肘の原因とされる短橈側手根伸筋に重点をおいたストレッチや安静によって改善がみられたとのことでした。
痛みを起こすのは短橈側手根伸筋の付着部で、肘関節の外側にある外側上顆という部分です。
オーバーユースによる炎症ですので、炎症反応が治まれば痛みを感じなくなり改善したと判断できます。
つまり、使わないことで自然に治ります。
また、短橈側手根伸筋の緊張を和らげるためにはストレッチ(持続伸張)による神経の興奮を抑制する方法が効果的です。

痛みを生じたまま我慢して繰り返し使っていると石灰化する可能性もあるため、痛みを生じたら必ず安静にする必要があります。
安静といっても、家でじっとしているとかベッドに横になっているというわけではありません。
短橈側手根伸筋の反復した収縮を行わなければ良いのです。
短橈側手根伸筋は物を握ったり、手首を甲側にそらす運動に働きます。
練習時間がもったいないという方は痛みのない側の片手打ちドリルや体幹を鍛えたりストレッチをしたり、できることはたくさんあります。

痛みを経験したことがない方も、毎日の入浴後や打球練習前後にストレッチすることで予防になります。
肘を伸ばして手首を手のひら側に曲げるとストレッチできます。
右も左も10秒ずつ伸ばしましょう。

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