【ゴルフトレーニングの科学的根拠No.88】ゴルフスイングにおける肩周囲筋群の筋活動


ゴルフスイング中、肩周囲筋の筋活動はローテーターカフ28-68%、前鋸筋70%、僧帽筋42-52%、菱形筋60%、肩甲挙筋60%』
Escamilla et al.2009

《中村の解釈》
ゴルフは体幹のスポーツと言われるように、体幹の柔軟性や筋力がとても重要となります。
体幹の筋肉と言えば、腹筋や背筋を思い浮かべるかと思いますが、腕や脚を体幹に接続する部分、すなわち骨盤帯や肩甲帯と呼ばれるところも体幹にあります。
肩甲帯はろっ骨や胸骨の上に乗っかる鎖骨と肩甲骨で構成されています。
上腕骨は肩甲骨と関節していますので、体の中心からみると、背骨、胸郭(ろっ骨と胸骨)、肩甲帯(鎖骨と肩甲骨)、腕という順番になり、まさに腕を体幹に接続する部分が肩甲帯ということになります。
ゴルフスイングにおいて、腕で振らず体幹で振るというのは、腹筋や背筋もさることながら肩甲帯を上手く使えるかどうかが重要となります。

さて、今回の研究ではゴルフスイングにおける肩周囲筋群の筋活動を計測しており、主に肩甲帯の運動を担う筋肉を調査しています。
ローテーターカフ28-68%、前鋸筋70%、僧帽筋42-52%、菱形筋60%、肩甲挙筋60%ということでした。
それぞれ最大等尺性収縮(関節を動かないようにして全力で力をこめる)に対する割合です。
ゴルフスイングは力を抜いているようですが、全力の6~7割も筋力を発揮しているということになります。

ローテーターカフ(棘上筋、棘下筋、小円筋、肩甲下筋)は肩関節を安定させるためのインナーマッスルで、肩関節の外旋運動は肩甲下筋以外のローテーターカフが担います。
上手く使えていないと肩関節がグラグラになり痛める可能性があります。
幅が広いのは、やはり上手く使えている人とそうでない人が多いということですね。
肩痛が多いはずです。

前鋸筋は肩甲骨を前に出す運動(プロトラクション)を担っています。
僧帽筋、菱形筋、肩甲挙筋は逆に肩甲骨を後方に引く運動(リトラクション)や肩をすくめる運動を担う筋肉です。
ゴルフスイングの練習でよく言われる『胸の前の三角形をキープする』というのがありますが、この肩甲骨のプロトラクションやリトラクションが上手くできる必要があります。
これらの筋肉は美しいゴルフスイングには必要不可欠な筋群といえます。

他にも大胸筋や広背筋などがスイングに必要な肩まわりの筋肉として挙げられます。
ただし、ローテーターカフをはじめ他のインナーマッスルも鍛えないと、関節を痛めたり上手く力を発揮できないということになりますので、いきなり負荷の高いマシンを使ったり、自重トレーニングでも負荷をかけすぎたりしないように注意が必要です。
エクササイズは下記の動画でも紹介していますので、是非ご覧ください。

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