【ゴルフトレーニングの科学的根拠No.87】シャフトとヘッドスピード


『RシャフトはXシャフトに比べ、デフレクションによるヘッドスピードの貢献が得られるが、インパクトでグリップ角速度が減少し、結果的にヘッドスピードの有意差はみられない。』
MacKenzie et al.2016

《中村の解釈》
クラブのことはよくわからないのですが、デフレクションとはシャフトのしなりのことです。
しなりの程度や振動数を計測することでシャフトの硬さを数値化することができます。
しなりの程度は数値(㎜)が大きい程シャフトが柔らかく、振動数は数値(cpm)が大きい程シャフトが硬いということになります。
ゴルフクラブはこのデフレクションの運動を使ってムチのような速い運動ができるため、野球のバットのようなカチカチの物より飛距離が出やすいと言えます。

さて、今回の研究ではフレックスの異なるRシャフトとXシャフトの2本を用いて、ヘッドスピードに差があるかどうかを調査しています。
結果は、Rシャフトの方がデフレクションによるヘッドスピードの貢献が得られるものの、グリップ部分の運動が遅くなるために全体的なヘッドスピードは変わらないとのことでした。
そのため、クラブシャフトのデフレクションが身体能力に合っていないと上手く振ることができないということになります。
しなるクラブはライ角やロフト角も大きくなるため、コントロールがより難しくなります。
ヘッドスピードの速い人はより硬いクラブを軽くしならせるようにした方が簡単です。

練習用にぐにゃぐにゃクラブを使いますが、スイングテンポやしなりを学習するのには効果的です。
やはりコントロールが難しいですが、タイミングさえ合えばしっかり打つことができます。
あとで自分のクラブを使うととても簡単に感じるので、練習用として柔らかいクラブを使うのは良いのかもしれません。
競技で使うクラブはやはり自分のスイングにフィットしたものが好ましいと言えます。

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