【ゴルフトレーニングの科学的根拠No.98】ゴルフに関連した腰痛と股関節の関係


腰痛のあるゴルファーに対して股関節に特化したアプローチで改善。』
Lejkowski et al.2013

《中村の解釈》
大学院時代、腰痛の研究を始めたことをきっかけに「慢性腰痛は原因不明の疾患」であることを知りました。
理学療法士の専門学校に通っている時や資格を取得した時点では、腰椎椎間板ヘルニアなどの器質的な問題のある腰痛について学び、整形外科的なアプローチや運動療法について学びましたが、ごく一般的な慢性腰痛については十分な勉強をしていませんでした。
もちろん、ヘルニアや脊柱管狭窄症などに対するアプローチはすべての理学療法士が修得しています。
原因が明らかな疾患の場合は、評価もできるしアプローチの考え方もそれほど難しくありません。
慢性腰痛というのは原因が不明な疾患です。
評価をする際は、出ている症状と身体的な特徴を探るしかありません。

過去の研究報告をまとめてみると、股関節の可動域制限については否定的な見解がなく、腰痛の原因因子に最も近い身体的特徴と言えます。
また、腹筋群や背筋群などの体幹の筋肉についてもよく報告されています。
そのため、いまでは一般的に股関節周囲の筋肉を含めたストレッチやコアを含む体幹筋力強化がよく実践されています。
今回の研究のように運動療法の効果が示されていることや、セラピストの経験などでも効果がみられることから間違いなく関係しているでしょう。
慢性腰痛に対しては股関節の柔軟性や体幹トレーニングを主とした運動療法が効果的と言えます。

一方、徒手療法としては骨盤や背骨に直接アプローチしたり、筋膜をリリースしたりなどの方法が用いられたりします。
ただし、腰痛の原因が特定されていないのに、いったいどの組織をどのようにすれば良いのかが明確ではありません。
例えば、2番目の腰椎が3番目の腰椎に対して回旋している状態が認められる場合でも、その回旋を正せば今ある腰痛が改善するとは言えません。
むしろそのような状態が認められていても、痛みのない人もいます。
もっといえばヘルニアなどの器質的な異常があったとしても痛みのない人もいます。

今回のケース報告でも背骨や腰部に対するアプローチでは改善がみられなかった症例に対して、股関節の可動域を増大させることに特化したアプローチで腰痛の改善がみられています。
ゴルファーの皆さんに朗報なことは、慢性腰痛に対する運動療法がゴルフを上達させるトレーニングと全く同様ということです。
少なくともRIPS!!ではこれまでに何例も腰痛に悩むゴルファーに対するアプローチを行って、腰痛とゴルフスイングに効果が得られています。
とにかく股関節の可動域は重要で、毎日のストレッチは欠かせません。

ゴルフトレーニングの科学的根拠一覧

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