【ゴルフトレーニングの科学的根拠No.55】ゴルファーの膝痛に関するレビュー


『ゴルファーの膝痛はおそらく関節弛緩性、過去の怪我、関節炎であり、テクニックの問題や使い過ぎにより悪化する可能性がある。』
Marshall et al.2013

《中村の解釈》

ゴルファーというと腰痛や肘痛が多いように思いますが、膝痛の報告もちらほら散見されます。
今回の見解はいくつかの報告をまとめたレビューといわれるものです。
過去の研究報告からゴルファーの膝痛にはどのようなものがあって、何が最もな原因なのかを探っています。
今回の報告では関節弛緩性、過去の怪我、関節炎の可能性が高いということでした。
そしてこれらはテクニック(膝の使い方)に問題があったり、使い過ぎたりしたことによって悪化するだろうという見解です。

関節弛緩性(インスタビリティ)というのは体操選手のように身体が柔らかいというのとは違い、関節がグラグラとぐらつくことをいいます。
柔軟性ではなく不安定性です。
軟骨がすり減ったり、靭帯が伸びることでぐらつきやすくなります。
いわゆるO脚やX脚の方で、変形性膝関節症と診断される方がみえますが、同様の理由で膝がグラグラして変形が進みます。
まだ若いけど膝が痛いというゴルファーは要注意です。

膝関節は曲げ伸ばしをする関節にみえますが、椅子などに座り脱力して、ふくらはぎの部分を両手で大きくつかみ、前後や左右に揺らすと膝がグラグラと動くのが分かるかと思います。
また、つま先を内側や外側に向けるとすねの骨も一緒に内側や外側に捻じれるのが分かると思います。
太ももの骨に対して、すねの骨が動いているのです。
このように膝関節は健常者であってもある程度グラグラと動きます。
通常、この運動は膝関節を曲げている時にだけみられ、伸ばしいる時は靭帯組織などによって動きません。
膝関節にインスタビリティがみられると伸ばしていてもグラグラと動いてしまうわけですね。

ゴルファーの膝はテイクバックにおいて、左側は外側に、右側は内側に捻じれます。
反対にダウンスイングからフォローにかけては、左側は内側に、右側は外側に捻じれます。
膝関節は構造的に内側への捻じれよりも、外側への捻じれが強くなりやすく、繰り返すことで外側への弛緩性が強くなることが考えられます。

これを予防するためには股関節の柔軟性を高め、膝関節での捻じれストレスを減らすことが重要です。
ゴルフスイングで最も回旋が大きいのは股関節です。
股関節が回旋しないことで膝関節に回旋が強要されることが考えられます。
どうしても股関節が硬い人はつま先をやや広げておくと良いでしょう。

また、スキージャンパーのように膝関節はなるべく真っ直ぐ曲げ伸ばしできるように鍛えることをお勧めします。
スクワットやランジなどのトレーニングを行う際、膝が足よりも内側へ入らないように注意が必要です。
膝関節の安定性はゴルファーにとっては必須の要素です。
膝が安定し、股関節がしっかり回ればスイングがより美しくなります。

ゴルフトレーニングの科学的根拠一覧

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