【ゴルフトレーニングの科学的根拠No.48】女性ゴルファーにおける握力


『低ハンディキャップ女性ゴルファーにおいて、左の握力ヘッドスピードが相関』
Brown et al.2011

《中村の解釈》

一般的に、握力は全身の筋力を反映すると言われます。
握力とヘッドスピードに相関があっても、なんら不思議ではありません。
ヘッドスピードは飛距離と密接な関係がありますから、握力が増大すれば飛距離が伸びることが考えられます。
ただし、全身の筋力を反映する握力ですから、単に握力強化のグリッパーをニギニギするだけよりも全身を強化する方が効果的です。

特に体幹の安定性は上肢や下肢の筋力発揮効率に効果があります。
つまり体幹トレーニングを行うことで力を出しやすくなり、握力が強化されることが考えられます。
逆に、握力が強いということは上手く体幹の筋肉を使えているともいえます。

私も自重トレーニングしかしていませんが、自然に握力が上がりました(45→56kg)。
自重トレーニングは体幹を効率よく鍛えることができます。
例えば、プランク、腕立て伏せ、懸垂、ディップスなどは体幹の安定性がなければ上手く行うことができません。
なるべく姿勢を正してこれらのトレーニングを行うことで、体幹が鍛えられ結果的に握力が強化されます。
もちろん、懸垂やディップスはバーを掴んでいますから、握力の筋肉である前腕屈筋群、前腕伸筋群も強化されます。

ゴルフでは力まないことが肝心で、グリップを強く握らないのは基本かと思います。
握力が強いのであれば強く握っているというわけではありません。
握力が強いからこそ、軽く握って力まずに振ることができると考えられます。
上級者はグリッププレッシャーのばらつきが少ないことも近年報告されました。

飛距離を伸ばすためには技術面も重要ですが、身体面を強化することも重要です。
握力が飛距離に関係しているのであれば、握力を強化しない手はありません。
ただし、握力の筋肉である前腕屈筋群や前腕伸筋群の過度な緊張は、手首や肘の怪我にもつながります。
そのため、握力強化にまずは自重を使った体幹トレーニングをお勧めします。

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