【ゴルフトレーニングの科学的根拠No.138】肩後方の硬さに有効なストレッチ



『クロスボディストレッチは肩関節後方タイトネスを有する者の肩関節内旋角度を増大』
McClure et al.2007




 ゴルファーでも肩関節を痛めてしまう方がたくさんみえます。この肩痛の多くに肩峰下インピンジメントという状態がよくみられます。これは肩甲骨の屋根の部分(肩峰)に上腕骨の頭の部分(上腕骨頭)が近づくことで、間にある組織が挟み込まれることをいいます。本来であれば、肩峰と上腕骨の間は7mm程度の隙間があるということが報告されていますが、何らかの原因で上腕骨頭の位置が前方や上方に偏位した状態となることでこの7mmが維持できない状態となります。そのため、腕を上方に挙げたり、背中に手をまわした時などに肩峰下インピンジメントが生じ痛みとして表れます。




 肩峰下インピンジメントが上腕骨頭の前方や上方への偏位によるとしましたが、その原因としては肩関節後方タイトネスというものがあります。 今回の研究でサンプル(被験者)となったのはいずれも肩関節後方タイトネスを有する方々です、肩関節後方タイトネスとは、肩関節を包んでいる関節包という組織の後面が硬くなっている状態です。これにより肩関節を内側に回す可動域、例えば腰をトントンと叩く動作などが制限されます。ゴルフで言えば、テイクバック時の左肩、フォロースルーでの右肩の運動が制限されてしまいます。




  今回の研究は肩関節後方タイトネスの改善方法として、クロスボディストレッチが有効だということでした。クロスボディストレッチは伸ばしたい方の腕を胸の前に組んで、反対の手で肘を持って、胸に押し当てるようにするストレッチです。 肩のストレッチとして一般的ですが、多くの方がやり方を間違えていて、よくあるのが、腕と一緒に胸まで回してしまったり、肩を顎の辺りまで高く挙げてしまうということです。こうすると肩後方の関節包だけでなく、三角筋の後部線維すら伸ばすことができません。正しくは胸を真直ぐ正面に向けて、胸のラインと腕のラインを水平に保ったまま、腕を胸に押し当てるようにします。




  肩を痛めるだけで、スイングは大きく制限され、スコアを落とす原因になってしまいます。痛みが出る前の予防としてスイング前には必ずクロスボディストレッチをするようにしましょう。もちろん、毎日のケアとして、特に五十肩の気がある方は頻繁に行うことをオススメします。




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