【ゴルフトレーニングの科学的根拠No.136】変形性股関節症のケース


変形性股関節症を呈するゴルファーに対して保存療法が有効。』
Howell.2012

《中村の解釈》
変形性股関節症は生まれつき骨盤にある股関節の受け皿が浅い方に多く、小さい頃に脱臼をしたことがある方、または脱臼をしなくとも荷重をかけると痛みや不安定感を生じる方に多くみられます。
産道の関係で、骨盤の底面が大きな女性に多いのが特徴です。
変形が軽度のうちは保存療法で運動療法が主となりますが、ひどくなると人工関節置換術の適応となります。
脱臼を繰り返すような方は、比較的若いうちから骨切り術などにより歩行を維持されています。

また、これまでに紹介した記事にもあったように、ゴルファーに多い傷害として股関節痛があります。
No.133 ゴルフに多い股関節唇損傷
それは股関節の受け皿部分にある関節唇や関節包を挟み込むことで起こるインピンジメントによります。
ゴルファーは大きな股関節の内外旋運動の可動域が必要となりますが、可動域が不十分だとインピンジメントを起こしやすく股関節を痛めてしまいます。
インピンジメントを繰り返すとやがて股関節の変形につながります。

さて、今回の報告は49歳の女性で股関節と腰部に痛みが生じ、MRIで股関節に軽度の変形が見つかった症例報告です。
ゴルフシーズンに向けて保存療法(運動療法)が処方されました。
治療開始から半月で股関節、腰部とも痛みの改善がみられ、シーズン全体を通して10~14ヤードの飛距離の増大がみられたとのことでした。
股関節の適切なコンディショニングによって痛みの改善だけでなく、ゴルフパフォーマンスも改善されたことが重要です。

ゴルフスイングでは股関節の運動がとても重要になります。
それは床からの反力を体幹に伝達している部分が股関節になるからです。
多くのアマチュアゴルファーがプロゴルファーとは異なる運動をしています。
その証拠に、アドレス時の臀部の位置に垂直のラインを引いてみてください。
プロゴルファーはこのラインから臀部が動かないのに対して、多くのアマチュアゴルファーはインパクトで臀部が前方に移動してしまうかと思います。
これでは床反力を上手く使えません。

プロのように正しく股関節を使うためには、インピンジメントを起こさない十分な可動域が必要となります。
そのためにも股関節のコンディショニングが重要と言えます。

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