【ゴルフトレーニングの科学的根拠No.114】プロゴルファーの股関節αアングル


『男性プロゴルファーの19.3%に股関節痛がみられ、α角(camタイプ)と関係』
Dickenson et al.2016

《中村の解釈》
ゴルフスイングでよく言われる『腰を切る』という運動は実際には股関節の内旋運動です。
そのため、股関節の可動域が非常に大きく必要です。
股関節の可動域は筋肉の柔軟性に加え、骨の形態も関与します。
ただし、もともと骨の形態によって可動域の少ない方が無理をすると大変なことになります。

今回の研究では、プロゴルファーの股関節痛にα角というものが関係しているということでした。
このα角というのは大腿骨の頭の部分と首の部分のくびれの程度を示す角度です。
くびれがない(首の部分が太くて頭の部分とつながっている)ほど角度が大きくなります。
特に前方に首が太くなり、内旋や屈曲運動の際に、その部分と骨盤の受け皿の部分で関節唇という組織が挟み込まれて痛みが出ます。
これをcamタイプのインピンジメントといいます。
男性に多く、今回の研究は男性限定のデザインでした。

一方、女性に多いインピンジメントとしてpincerタイプというのがあります。
こちらも前方に多いのですが、α角は正常でも、骨盤の受け皿の前方部分が深くなっているためにインピンジメントが起こります。
こうした股関節のインピンジメントが将来的には変形性股関節症となったり、腰痛の原因になったりします。
また、初期であっても股関節の運動がわずかに制限されるため、スムーズなゴルフスイングの妨げになる可能性があります。
例えば、アドレスでしっかり股関節を曲げることができない、フォロースルーで左足が外側へ滑るなどの問題が考えられます。

いずれにせよ、股関節周囲の筋肉のストレッチは重要ですが、骨の形態よる可動域制限には注意が必要です。
ストレッチをしていて、何か詰まったような感覚がある場合は我慢してストレッチをしてはいけません。
コンディショニングで解決する場合があるので、そうした場合は是非RIPS!!へご相談ください。

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