【ゴルフトレーニングの科学的根拠No.120】男子プロと女子プロのスイングの特徴


『男子プロに比較して女子プロは骨盤回旋角度が大きいが、肘や手関節の角速度が遅い。』
Zheng et al.2008

《中村の解釈》
一般的に女性の方が身体が柔らかく筋力が小さいということが言わています。
こうした特性から、女性は飛距離を出すために骨盤の回旋を大きくすることが考えられます。
一方、男性は体幹を使わなくてもある程度腕力で飛ばすことができます。
力の弱い女性が男性並みの飛距離を得るためには柔軟性が欠かせません。
男性も飛ぶからと言って力任せに振っていてはいつまでたってもスコアの改善につながりません。
男女ともにゴルフスイングにしなやかさが必要です。

今回の研究はLPGAの選手とPGAの選手25名ということもあり、体幹も上肢も上手く使える人たちが対象となっています。
男子プロに比較して女子プロは骨盤回旋角度が大きいということでした。
また、男子プロは女子プロよりも肘や手関節の角速度が速いということでした。
上肢の力はやはり男性が強く、特に肘の伸展運動や手関節の背屈運動により硬いシャフトでも大きくしならせることができるという特徴があります。
もちろん柔軟な方もみえると思いますが、アベレージで比較すると、男子はより腕の影響が強いことが考えられます。

男性で非力な人でも骨盤回旋角度を増やすことで飛距離を伸ばすことができるはずです。
筋力強化も必要ですが、力任せのスイングは曲がりやすく、調整も難しくなるため、やはり可動域の増大の方が重要と言えます。
ゴルフの上達のためには、まずは必要な可動域を獲得し美しいフォームを作ることが先決となります。
次に筋力や瞬発力、バランス能力を鍛え、同時に技術的な要素を高めることが理想です。

骨盤回旋角度は股関節の可動域が重要です。
股関節周囲の筋肉を十分にストレッチしましょう。
ただし、生まれつき股関節の形態に異常のある方は無理をしてはいけません。
関節が不安定になり痛めてしまう可能性があります。
そうした方は、骨盤に対する胸郭の回旋可動域、肩甲骨の可動域が重要となります。
X-factor(骨盤と胸郭の捻転差)を増大させ、肩甲骨を前に出したり後ろに引いたりできるとスイングがしなやかになります。
いずれにしても、日々のコツコツが重要です。

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