【ゴルフトレーニングの科学的根拠No.105】クラブシャフトに対する調整


『ゴルファーはシャフトの硬さに合わせてスイングしている。』
Osis et al.2012

《中村の解釈》
ゴルフは道具を使うスポーツである以上、道具の理解が必要不可欠となります。
ボールとクラブ、それぞれの理解を深めることは上達の一助となるはずです。
特にクラブシャフトはスイングスピードやその人の癖によって適正かどうかが大きく異なります。
そのため様々な商品が開発されており、様々な数値によって管理されています。
例えば、振動数、重量、長さ、バランス、キックポイント、トルクなどがあります。
これらを少し変えれば全く別のシャフトのように感じます。

さて、今回の研究では、シャフトの硬さを変えた場合でもそれなりに上手く調整して打てるのはなぜだろうという内容でした。
人間の関節や筋肉、皮膚には固有受容器というものがあり、触覚や圧覚、温覚、関節位置覚、運動覚などの情報を脳に送っています。
その情報から持っている道具がどのようなもので、どうすれば上手く使えるのかを計算しています。
シャフトの硬さが異なっていても、少し動かしてみればその情報が脳に伝わるため、各々のシャフトで上手く打つことができるということです。
明らかに振動数が異なる柔らかいと感じるシャフト、または硬いと感じるシャフトを上手く打つためにはスイングスピードを調節する必要があります。
柔らかいシャフトはスイングスピードを落としてシャフトのデフレクションを使い、硬いシャフトはデフレクションが小さいのでスイングスピードを速くする必要があるでしょう。
そのため、知らず知らずのうちにそのシャフトの硬さに合わせたスイングスピードが身につきます。

つまり、今の自分にはこのシャフトが合っているというのは、そのクラブが使い慣れているだけである可能性があります。
たまに違うクラブを打ってみると、よりピッタリなクラブに出会うかもしれません。
ただし、自分のスイングスピードの限界よりも硬いシャフトを使うことはできませんから、硬いシャフトはトレーニングの一環として考えるべきでしょう。
もちろん、トレーニングにより限界を伸ばすことができ、より硬いシャフトを振ることもできるようになります。

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