【ゴルフトレーニングの科学的根拠No.140】ACL損傷と体幹筋力



『 ACL損傷の受傷時、体幹の側屈と膝の外反が起こる』
Hewett et al.2009




 バスケットやサッカーなど、活動量の多いスポーツで、かつ女性アスリートに多い膝関節の前十字靭帯(ACL)損傷ですが、実はタイガーウッズ選手も左側に受傷経験があり、再建術を受けています。2007年全英オープン出場後、ランニング中に断裂したということですが、再建手術をせずに2007年、2008年とぐらついた膝のままプレーをしています。おそるべきことに、この2年間の成績はPGAツアー11勝、うちメジャー2勝となっています。再建手術後はというと、2009年こそPGAツアー6勝しているものの、メジャー大会での優勝はなく、オフシーズンに発覚した不倫問題や腰痛などの影響もあってしばらく調子を崩し、つい先日マスターズ優勝という形で完全復活を成し遂げました。




 さて、ACL損傷は多くの場合、ジャンプ着地や急に方向を変える切り返し動作でよく起こりますが、ゴルフスイング中にもACLには少なからずストレスがかかり、小さなストレスが蓄積して、最終的に破断するケースもあります。タイガーウッズ選手のようにランニング中に断裂するというのは、こうした背景があるものと考えられます。




 今回の研究はACL損傷時のビデオ解析により、体幹と膝の関係を調べたものです。ACLを損傷した群は損傷していない群と比較して、着地動作や切り返し動作などで体幹が傾いているとのことでした。実際に筋力や中枢神経系の働きを計測したわけではありませんが、体幹の筋力や重心コントロールになんらかの問題がありそうです。つまり、体幹の筋力や重心コントロール強化がACL損傷の予防につながると考えられます。




 ただし、ゴルフスイングの場合は、明らかに膝関節に回旋ストレスが加わります。何万回とスイングをしていれば、十分な筋力があっても靭帯にストレスが蓄積して組織が壊れてしまうでしょう。単に打球練習をして酷使するのではなく、体幹トレーニングやバランス練習、膝を守る大腿四頭筋の強化などを繰り返していくのが膝痛予防にもよさそうです。




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