【ゴルフトレーニングの科学的根拠No.70】ゴルフ肘に対する遠心性トレーニング


『慢性的なゴルフ肘に対し、前腕屈筋群の遠心性トレーニングが有効』
Tyler et al.2014

《中村の解釈》
ゴルフ肘というのはスポーツや仕事、日常生活などで、何らかの影響で肘の内側に炎症を起こすことをいいます。
ゴルフをしたことがなくても、肘の内側が痛くなればゴルフ肘(野球肘も同様)と診断されます。
逆に肘の外側の痛みはテニス肘といわれます。

今回の研究ではゴルフ肘に対して、前腕屈筋群の遠心性トレーニングが効果的であるということでした。
前腕屈筋群とは指や手首を握り込む方に曲げる筋肉群のことで、前腕(肘より先)の内側モリッとしている筋肉です。
この筋群は肘の内側(内側上顆)にまとまって付着していて、付着部で炎症を起こすことでゴルフ肘となります。
また、遠心性トレーニングとは筋肉の収縮に反して起こる関節運動を利用したトレーニングです。
筋肉の収縮方向への関節運動を求心性といい、逆に筋肉を収縮しているのに反対方向に動くことを遠心性といいます。
例えば腕相撲で負ける方や坂道を下る時の衝撃吸収などが遠心性の収縮方法です。
筋力強化にはに収縮させるより遠心性に収縮させる方が効果的と言われます。
一方、遠心性収縮は炎症の起こっている筋肉や腱などに大きな負担がかかるため、急性期の理学療法ではあまり用いられません。

さて、今回の研究では、通常の理学療法や注射などで治癒しなかった慢性的な症例20名に対して、前腕屈筋群の遠心性トレーニングを行い、効果が得られたとのことでした。
負荷はそれほど強くなく、ゴム製の棒を捻じり、ゆっくり戻すといった方法のようです。
ストレッチングに抵抗しながらゆっくりと伸張されるといった感じかと思います。
低負荷であることから炎症反応を強めずに、前腕屈筋群が適度にストレッチされることが考えられます。
これまでテニス肘に対してもこの方法が用いられ、治療の効果が報告されています。
今回はゴルフ肘の症例に応用したという形ですね。

筋肉を収縮させた方が痛みを感じにくいということもあります。
一般的にはPNFストレッチやダイナミックストレッチという方法が用いられますが、それに近い効果があるかもしれません。
整形外科に通っても治療が難渋している方は、一度試してみるのもいいかもしれませんね。

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