【ゴルフトレーニングの科学的根拠No.92】ゴルフと脳卒中の関係


『ゴルフ関連の脳卒中は右側の椎骨動脈由来で頭蓋外での損傷が多い。』
Choi et al.2014

《中村の解釈》
脳卒中というのは脳へ血液が行かなくなる病気の総称で、脳出血や脳梗塞のことです。
脳出血は血管がもろくなって破れてしまい、脳内で出血が起こることを言います。
脳梗塞は血管の壁が厚くなって閉塞する脳閉塞と、心臓の弁などの異物が脳まで流れて血管に詰まる脳塞栓があります。
脳への流れる血液は首の斜め前側にある内頚動脈と、後ろ側にある椎骨動脈から運ばれます。
一般的には内頚動脈由来の脳卒中が多く、加齢によるものがほとんどです。

今回の研究はゴルフ特有の脳卒中ということで、スイングに関連したケースの報告です。
右側の椎骨動脈由来の損傷であり、どちらかというと頭部の誤った回旋によるものであるとされています。
日本整形外科学会では首(頸部)の回旋可動域は左右とも60°が健常者の参考可動域とされています。
上級者のゴルフスイングをみると、一見90°ぐらい回っているようにみえます。
それを真似して無理に首を回そうとすると取り返しのつかないことになりそうです。

では、上級者のスイングがなぜ90°ぐらい回ってみえるのかというと、実際には肩甲骨のプロトラクションという運動が含まれているからです。
肩甲骨のプロトラクションは、例えば前ならえをした状態で頭の位置を動かさずに手を前に突き出すというような運動です。
このプロトラクションの運動を含めると、頭部を残してトップポジションを作ったり、フォローまでしっかりボールのあった場所を見ることができます。

ただし頭部の回旋運動に関しては、あくまでも脊柱のラインに合わせることが重要です。
脊柱のラインが歪んでいると、首の回旋可動域が制限されてしまいますから、しっかり骨盤から頭頂部までラインを美しく保つ必要があります。
これにはお腹を凹ますドローインの意識が必要不可欠となります。
あとはボールから目を離さず、軸回旋が上手くできていれば、頭は自然に動かなくなるはずです。
頭部よりも骨盤と胸郭のライン、肩甲骨の運動を意識するほうが、重篤な損傷を起こさずにかつパフォーマンスも高くなること請け合いです。

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