【ゴルフトレーニングの科学的根拠No.46】ボール初速が遅い人と速い人の違い

エビデンス

ボール初速の差はフェイスのインパクトポイントと各関節の角速度

研究グループ

Healy et al.2011

ボール初速は飛距離の三要素のひとつ

 飛距離の三要素のひとつであるボール初速ですが、当然速い方がよく飛びます。初心者の方は上級者のボールが何故あんなに飛ぶのだろうと不思議に思うかもしれません。体格もそれぼど変わらないし、体力もなんなら自分の方があるんじゃないかと思うような方でも、経験豊富な上級者は遠くまで飛ばすことができています。ボール初速を速くするためにはコツがあるようです。

関節の角速度

 今回の研究は5番アイアンを用いた研究です。ドライバーでも同様のことが言われていますが、アイアンではどうなのかということで追試されたようですね。ボール初速はヘッドスピードとミート率の掛け算です。ヘッドスピードが速く、スイートスポットで打てれば速くなります。ヘッドスピードを速くするにはスイングのスピードを上げて、かつヘッドを走らせれば良いわけですが、それが各関節の角速度ということになります。角速度というのは関節運動のスピードです。
360°/sということであれば、1秒間に360°動くということですね。

広背筋と外腹斜筋と小殿筋と大胸筋

 ダウンスイングでは両腕を引き下げるスピード、左股関節を内側に回旋させるスピード、骨盤に対して胸郭を回旋させるスピードが重要で、インパクトでは左脇を締めるスピードが関係しているとのことでした。これらの関節運動のスピードを高めているのは筋肉です。腕を引き下げる筋肉は広背筋(広背筋)、股関節を内側に回旋させるのは小殿筋(しょうでんきん)、胸郭を回旋させるのは外腹斜筋(がいふくしゃきん)、脇を締めるのは大胸筋(だいきょうきん)が主となります。これらの筋肉を鍛えることでボール初速が速くなり、飛距離を伸ばすことができると考えられます。

動作のタイミングが重要

 ただし、動作には関節運動のタイミングが必要です。いくら筋肉が強くてもタイミングよく上手く動かせなければ意味がありません。今回の場合、ダウンスイングとインパクトというタイミングでの角速度が重要となっています。タイミングに関してはスイングを動画で撮影し、スロー再生でフォームをチェックする必要があります。筋力トレーニングはコツコツと行いつつ、スイングチェックをしながら飛距離アップを目指しましょう。

最新情報をチェックしよう!
>ゴルフトレーニングのことならRIPS!!にお任せください。

ゴルフトレーニングのことならRIPS!!にお任せください。

科学的根拠に基づいたゴルフトレーニングの実践は是非『一宮市のストレッチ専門店RIPS!!』へお越しください。ライバルにばれずにこっそりフィジカルパフォーマンスを高めてスコアアップを目指しましょう。

CTR IMG