ゴルファーに意外と多い肩の痛み
野球やバレーボールなどオーバーヘッドのスポーツでは
腕を大きく動かすのでなんとなく分かりますが
なぜゴルフスイングで肩を痛めることがあるのでしょうか
多くがトップとフォローでケガをします
これは腕を動かしすぎるオーバースイングが悪いといえます
逆に肘が曲がったり、腰をまわし過ぎる場合のオーバースイングでは
肩は痛くならないかもしれませんが別の問題があるでしょう
とにかくオーバースイングはデメリットが多いのです
自分でも痛感しております・・・
さて肩関節ですが
広くみると肩は鎖骨の付け根や肩甲骨を含めます

ですが今回は肩甲骨のお皿の部分と
上腕骨の頭の部分で構成される関節に注目します

この関節のことを肩甲上腕関節といいます

特徴としては肩甲骨のお皿の部分は浅く
上腕骨の頭の部分が大きいということ

例えればゴルフのティーの上に乗ったボールの様です

風が強く吹くと落っこちてしまいますね

そうです

この関節は不安定なんです

しかも垂直に乗っているわけではありません

少し受けてはいますがずいぶん傾いています

なので重力で常に落ちそうになっています

ではなぜ落ちないのかというと
靭帯や関節包といった組織に支えられていて
ローテーターカフというインナーマッスルに引っ張られているからです

問題はこれが緩くなると別のものが代わりに引っ張ってしまうということ

この別のものというのが身体表面にあるアウターマッスルです

例えば三角筋、大胸筋、広背筋などです

これらは肩甲骨や肋骨と上腕骨をまだく筋肉で
確かに関節を安定させる作用がありますが
上腕骨の頭の部分をきれいに回転させるということができません

そうすると関節の動きを制限するどころか
上腕骨の頭の部分がずれてしまい
関節周囲の組織を傷つけてしまいます

これは鶏と卵の関係と同じです

インナーが効かなくなるからアウターが強く働きすぎるのか

アウターが働きすぎたからインナーが弱くなってしまったのか

謎ですね

ではコンディショニングの方法です

上腕骨の頭は上述のメカニズムにより多くが前上方にズレます

この犯人は先ほども述べたアウターマッスルにありそうです

特に三角筋という筋肉の後ろの部分

怪しいですね

この筋肉をストレッチして緩めることが大切になります

それから先ほどのメカニズムからいけば
インナーの弱いことも良くありません

インナーマッスル強化を行います

最後に肩甲骨です

前回、肩甲骨の可動性が大切と言いましたが
肩甲骨はある程度動いたら
その先は上腕骨に動いてもらう必要が出てきます

その際には上腕骨を動かすために肩甲骨は固定する必要があります

肩甲骨を固定する筋肉も鍛える必要があるということですね

写真は三角筋後部線維のストレッチ

上腕骨を後方に下げるエクササイズ

インナーマッスル強化です

まだまだたくさんエクササイズはありますがとりあえず。。。
冒頭にも述べましたがゴルフの場合は
腕が大きく動くオーバースイングにならないようにすることが大切です

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